この原稿を書いているのは8月なんですが、先月の電気代が2万を越えていました。
漏電ですか?
いいえ、クーラー代です。
どーもこんにちは、ハペ屋のgekcoです。
基本的にワタクシ、海とは縁遠いんですよ。
理由は簡単。
ハペがいないから。
ウミガメいいなぁとか思うけど、ウミガメはハペ屋というよりウミガメが好きな方とカタギの方々のナワバリで、個人的には手出ししにくいのです。
そんなワタクシが、ひょんな理由で海に繰り出してまいりました。
日陰者のハペ屋が海に繰り出すとどうなるか、とくとご覧あれ!

海に来ちゃったぜ!

去る夏の日、ワタクシの数少ない友人、杉村君から連絡がありました。
ワタクシが陸寄りの変態生き物好きなのに対し、奴は水辺の生き物全般の変態なので、ここでは半魚人杉村とします。
「おーいgekco、海に行こうぜ」
カツオを野球に誘う中島君のようなノリの半魚人に、ワタクシは冷静に対応します。
「そんなリア充ぶってもダメだ、俺も貴様も日陰者の生き物ヲタク。海なんて、そんなキラキラした場所に出向いては、石鹸で洗われたバイキンマンみたいになってしまう」
「それが、そうでもないのだ。護岸された防波堤の近くが、砂地のちょっとした岩場になっていて、ハゼとかカニとか釣れるのだ」
「ほほう、カニねぇ」
いや、まーだそんなに興味ない。
「カニ釣りが面白いのだ。ロッドとかリールとか使わないのだ。しかも、食えるのだ」
「釣具を使わない、しかも食えるだと?」
にわかに我が好奇心と胃袋が活性化します。
それを捉えた半魚人。
「それだけではないのだ。すぐ近くに温泉があって」
「お…おんせん、だと…」
「キンキンのルービーが俺たちを待っているのだ」
「るー…びー…」
もうダメだ。
というわけで、半魚人に言われるままに、次の日に待ち合わせ場所の駅へ向かったのでした。
海

人生初釣り!

実は、ワタクシ真面目な釣りというのをしたことがありません。
釣り針でウシガエルを引っ掛けて釣り上げるウシガエル釣りだの、トカゲにミルワームを食わせて釣り上げるトカゲ釣りだの、邪道な釣りモドキばっかりです。あとは、ザリガニ釣りくらい?
まずはハゼ釣りにチャレンジです。
本日のフィールドへ案内してくれた半魚人、ワタクシの釣り初心者ぶりを想定し、ハゼ釣りの道具を完璧に仕上げて渡してくれます。
が、悲しいことに竿の振り方すら分からない、というかリールの仕組みも分からない。
バーを下げるのだ、指に糸を引っ掛けるのだ、竿の反動を利用して仕掛けを飛ばすのだ、と手取り足取り教えてもらい、ようやくそれっぽく仕掛けを投げます。
おお、なんか俺、それっぽい感じのコトしてるぞ?
仕掛けを投げてはゆっくりとリールを巻き、また投げ直して、を繰り返します。ハゼというのは底生魚なので、砂地の上をゆっくり動かすことで興味を示し、食いついてくるということなのですな。
ゆっくりリールを巻いていると、ときおりビクッビクッと糸を引っ張られる感じがします。これは、釣り初心者でもわかる。いわゆるアタリってヤツだな。
少し離れたところで竿を振る半魚人杉村も「いるぞぉ!これはいるぞぉ!」と叫んでいます。
ところが、アタリを感じて意気揚々とリールを巻くと突然、リールが軽くなり、仕掛けにつけたゴカイがいなくなっています。
やられた。
というわけでエサを付け直し、リトライ。
ところが、何度やっても同じで、アタリの感覚はあるのにかんじんのハゼが釣れません。
あとから聞いた話では、プランクトンの発生量が例年よりも多い、つまりエサが豊富なので、ハゼの食いつきが落ちているのだとか。
気づけば数時間粘ったものの、けっきょくゴカイを食われる一方の展開に。
「これではダメだ」と、半魚人が立ち上がります。
「カニだ、我々はカニを釣るのだ」

カニ釣り楽しい!

カニを釣るのだ、といいながら、半魚人が釣具を片付け始めます。
おかしくなったのか?いや元々おかしいからな、半魚人だし、と思っていると、突如としてハペ屋御用達のグッズを取り出し始めました。
「それは!洗濯ネットじゃないか!」
「ふっふっふ、そうなのだ、カニ釣りにはこれが必要なのだ」
半魚人は不適な笑みを浮かべると、小さな洗濯ネットにタコ糸を結び付けます。
この洗濯ネットに、魚のアラを放り込み、軽く踏み潰して海中へ投げ込みます。
アラのにおいにつられてカニが集まり、それを洗濯ネットごと引き上げる、というわけです。
そんなにすぐ来るもんかね、と思いつつ洗濯ネットを沈めると、どこから涌いたのかワラワラとカニたちが集まってきます。
カニ釣り
おお!少なくとも俺が見た限り、ザリガニよりも食いがいいぞ!
多くはイソガニという種類で、ハサミの内側が白く、岩の隙間から「お、なんだなんだ?」という感じで出てきます。
こいつは引っ張る力が強いんですが、なかなか洗濯ネットにくっつくところまでいきません。
そうこうしていると、どこからともなく不気味な動きで泳ぎ寄ってくる別種のカニが。
こいつが、本日のターゲットであるイシガニです。
ワタリガニの仲間らしく、後ろの肢がひれ状になっていて、こいつで泳いでいるらしいのです。
ハサミが鋭く、甲羅の縁はギザギザしていて、全体的に戦闘的なフォルムをしています。
肢が生えたビグザムみたいな?
こやつは洗濯ネットにがっしりとしがみついてくるので、そのまま引っ張り上げてタモ網ですくい、バケツへinします。
性格もアグレッシブで、見るからに挟まれたらヤバそうな雰囲気があります。
イシガニ
こういうのを見ると、飼育欲がそそられるんですが、我が家には海水の飼育設備がありません。残念。
じゃあなぜこいつがターゲットかというと、これが感動的にうまい!らしいのです。
6匹釣り上げたところで切り上げ、近所のコンビニで氷を買い、カニの入ったバケツに放り込みます。半魚人いわく、こうして氷を放り込んでおけば、あまりの寒さに動けなくなってそのまま〆られるのだとか。
当初のハナシどおり、温泉で海風のベタベタを洗い流してスッキリしたあと、カニを持って帰宅。
さぁ、お料理の時間です。ふへへ。

料理…というより格闘!イシガニの味噌汁作り

さぁ、海遊びも堪能したし、温泉でスッキリしたし、俺だけ遊んでイライラMAXの嫁を鎮めるべく、うまいと評判のイシガニで味噌汁を作らねば。
まずは、イシガニをブラシでこするところから。
氷漬けにされ、いい感じに〆られているであろうイシガニを、まな板の上へ。
見れば見るほど、攻撃的でカッコいいフォルムです。
イシガニ
ほほう…と眺めつつ、ブラシでワサワサとこすります。けっこう汚れているもんです。
焼くなら気にならないと思うんですが、丸ごとぶち込んで味噌汁にするとなると、ちょっと気になります。
きれいに汚れを落とし、一度洗い流そうと水道の水をかけると…
ブワァっとハサミが上がった!
「うわっはぁ!!!」
と叫びつつ、氷水を入れたボウルにカニを投じます。
こ、氷で〆られているはずって言ったじゃないか、半魚人め…。
かくして、抵抗するイシガニの攻撃をかわしつつ、なんとかブラシでゴシゴシします。
で、みんな仲良く鍋へGO。
カニ鍋
ここまで長かった…。
で、このまま火にかけます。
鍋のなかでカチャカチャ音がするけど、気にしない。
そのまま沸騰させたのが、コチラ。
カニ鍋
おお!見事な朱色!
美しい色に茹で上がりました。
このままさらに煮込んで、適当に味噌を溶かせば完成です。
カニ汁
あれ?あれれ?
めっちゃくちゃうまそうじゃない、これ?
さっそく実食!
うーん、うまい!
濃厚かつ雑味のないうまみが、口いっぱいにひろがります。
なんというか、これはいい!実にいい!
半魚人、いい仕事をしたぞ!
そんなわけで、この日はたっぷり海を楽しみました。俺のような腐れハペ屋が行くところではないと思っていたけれど、意外と楽しいですぞ、海!

 

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