ハンガリーにはなんだかんだで1~2年に1回の頻度で通う筆者ですが、ブダペストには意外にもあまり多くの頻度では立ち寄ることがありません。年によっては一度もブダペストに寄らないということすらあるくらいで、おかげさまでブダペストを訪れるたびにソビエトの残光なるものをにおわせる地下鉄に乗るのが楽しみのひとつになっていました。旧共産圏の地下鉄というのはソビエト連邦に組み込まれてなくても車両は言うまでもなくソビエト連邦製だったりするので。

筆者がブダペスト滞在時に特に利用していたのが地下鉄3号線で、思い入れも深い路線だったのですが近年ある変化が見られるようになり、2017年末に訪れた時には殆ど変わり果てていたので驚いたものです。

ブダペストの地下鉄事情

ブダペスト市内には地下鉄路線が4本あり、そのなかでも1号線は世界の地下鉄のある種パイオニアとも言える存在です。1号線は沿線に観光名所が多いので旅行の際に最も活躍する路線になるかと思います。他の3路線は主要鉄道ターミナルに接続しており、今回紹介する3号線はブダペスト西駅(Budapest nyugati pályaudvár)とクーバーニャキシュペシュト(Kőbánya kispest)駅と、地下鉄2号線はブダペスト南駅(Budapest déli pályaudvár)とブダペスト東駅(Budapest keleti pályaudvár)と、地下鉄4号線はブダペスト東駅とケレンフェルド駅(Kelenföld)と接続しています。この中でドナウ川の東西両岸を往復するのは地下鉄2号線と4号線になります。

地下鉄3号線

それでは地下鉄3号線についてもう少し詳しく説明しましょう。地下鉄3号線はクーバーニャキシュペシュト駅からブダペスト西駅を経由してウイペシュトクスポント(Ujpest központ)までを結ぶ路線です。途中、国内長距離バスターミナルのあるネープリゲット(Népliget)や東京メトロで例えれば霞が関のような主要な乗り継ぎ駅であるデアークフェレンツテール(Deák ferenc tér)、そして先述したブダペスト西駅を経由するのでとても便利な路線です。さらに空港連絡バスがデアークフェレンツテール及びクーバーニャキシュペシュト駅から発着するのでその際にもこの路線は活躍します。

空港連絡バスについてはデアークフェレンツテール発だとクーバーニャキシュペシュト駅発のものより2倍高いので、地下鉄が一律同一運賃であることを鑑みると3号線でクーバーニャキシュペシュト駅まで行った方がお得な場合が多いでしょう。

青い老兵の勇姿

鉄道好きな筆者は、乗り鉄はもちろん撮り鉄も好きなので旅先で撮るようにはしているのですがブダペストの地下鉄というのは意外なくらい撮りにくかったと感じました。それではまずはⅠ枚目の写真から見ていきましょう。

青い老兵の勇姿

日本の地下鉄と違ってブダペストの地下鉄では対面式ホームの場合は1号線を除いて線路と線路との間に仕切りがないことが多いのでホームから対向列車を狙うことができるという利点があります。しかし、これがかれこれ40年近く走り続けていたであろう旧ソビエト連邦製の車両ならではの特徴なのか、雑な急加速をするので油断しているとこのようにブレブレな写真になります。駅構内の照明も強いので撮影時にはその点にも留意です。とは言っても果たして現在この青い編成がどれほど残っているかはもう未知数です。

青い老兵の勇姿

今度はホームの進行方向前方で待ち伏せ?します。ある程度減速が済めばブレブレ問題はどうにかなるだろうという想定でした。ところが今度はライトにピントを合わせてしまい、肝心な車体が殆どボケてしまうという有様でした。車両の特徴が辛うじて分かる程度には写っていたのが幸いでしたが、確実に写すために用事も兼ねて終点のクーバーニャキシュペシュト駅に行くことにしました。

青い老兵の勇姿

地下鉄3号線で唯一地上駅になっているのがクーバーニャキシュペシュト駅で、ハンガリー国鉄のホームからも見えるのでそこから狙撃?もありです。やはりさすがは地上駅、アマチュアな筆者にはやはりここが一番無難に撮れます。それにしても改めて見てみると一目で老朽化が激しいことが分かります。錆びの目立つ青い旧ソビエト連邦製の車両、ファンには堪らない列車ですが副作用として車両故障による運転見合わせも多かったのもまた事実です。さすがに局所的に車内が真っ暗な車両を見かけたときはお化け屋敷かと突っ込みたくなるほどでしたね(笑)。

また、一般的にこの車両は加速が速いけど雑、ドアの開閉が危険なほど速いなど、油断していると少し怖いものです。2016年に訪れたときはそんな青い車両が主流でしたが2017年末に訪れてみると変化があったのでした。

魔改造編成?

実のところ3号線以外では車両の置き換えが急ピッチで進み、いつしか旧ソビエト連邦製の車両を使っているのは3号線だけになっていました。(なお、1号線については市電を地下鉄化したようなものなので長らく車両は変わっていない)そして2017年末に改めてブダペストを訪れてみるとあら不思議、見覚えのない車両が走っているではありませんか。

魔改造編成

 車体の色は白と黒をベースにしています。以前に置き換えが完了した2号線と4号線も同じ色だったので、これがブダペスト地下鉄のシンボルカラーたるものになるようです。走行音も以前は日本の車両で例えればかつて埼京線や阪和線などで活躍していた205系のような音でしたが、今回からなんとインバーターがついています。

ここまでくると違和感しかないのですがさらに衝撃を通りこして安堵のあまりに感激したのがドアの開閉速度でした。なんとあの身の危険を感じるほどの速度ではなくなったのです(笑)。かと言って間違えても駆け込み乗車だけは絶対にやめてくださいね、ドアの開閉が遅くても速くても単純に危険です。ドアについてはもうひとつ変化があり、それは開閉ボタンが付いたところですね。車内についてはモニターがついており、駅を確かめることができるようになっています。便利になったものです。

魔改造編成

 改めて前方から撮ってみると妙に見覚えのある形です。前方は確かに変わりましたが側面はまだあの頃の面影をしっかり残しています。これは新型車という名の旧ソ連車を魔改造したもののようです。

おわりに

いかがでしたでしょうか?筆者のよく利用していた3号線はこのように様変わりはしましたが、これで車両故障による運転見合わせは大きく減るので、それはそれで安堵している筆者です(笑)。

 

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