長い梅雨がやっと終ったかと思えばいきなり猛暑が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私は熱気にやられて葉を落としていく多肉たちをなす術もなく見守りながら、エアコンの効いた涼しい部屋で、猫と共に引きこもる日々が続いております。
今日の天気は快晴、気温は日陰で37℃。外の多肉たちは無事今年の夏を乗り切ってくれるだろうか…。祈りあるのみです。

桜美人・夏

夏の多肉植物は基本的に水を必要としないので、愛好家としてはつまりません。猫にちゅーるを買って来て「ほらお食べ」と差し出したら後ろ足で砂かけポーズをされ、毒づきながら去って行かれる時の虚しい気持ちとどこか似ています。

あまりの寂しさから、室内で育てても徒長せず夏も水やりができる多肉植物はないものかとググっていたら、ありました。涼しげで夏にピッタリの多肉植物。最近人気急上昇の紐サボテン「リプサリス」です!

リプサリス豆知識

リプサリスは鋭いトゲはないものの、サボテン科に属する多肉植物の一種です。
サボテンはサボテンでも葦サボテンとか紐サボテンと呼ばれていて、熱帯気候のジャングルの中で樹や岩などにくっついて生育することから「森林サボテン」「ジャングルサボテン」とも呼ばれます。葉のように見えるのは「茎節」という変形した茎で、これが細ければ繊細で涼しげ、太くなるほどボリュームがあり存在感がアップします。冬~春にかけて花を咲かせた後、可愛い実を付けるのだとか。楽しみです。

リプサリスの育て方

育て方は基本的に多肉植物と同じです。あえて違いを挙げれば直射日光が苦手なので、日差しが強いようなら木陰程度に遮光するか室内管理、また寒さに弱いので、冬場は気温5℃以下にならないように気を付けましょう。(と、ネットで検索したら書いてありました)なるほど。
そして嬉しいことにリプサリスの成長期は夏。(サイトさんによっては春秋型という説も多いですが…)この時期土が乾いたら、お水をあげてもいいようです。

リプサリスの種類

最近あちこちで目にするリプサリス。サレオツなお店で細い枝が滝のように豪快に垂れ下がっている植物を見たら、それはおそらくリプサリスの「カスッサ」や「ハイデルベルグ」という品種です。リプサリスは他にも茎節が多肉植物っぽい「セレウスクラ」「エワルディアナ」「メセンブリアンテモイデス」、シャコバサボテンみたいに茎節が幅広の「ラムローサ」など、60以上の品種があります。
枝が細いもの、太いもの、幅広なもの、成長につれて枝が垂れ下がるもの、上にピンピン伸びるものなど、個性豊かで種類が豊富なのです。

時期的に圧迫感がなく見た目が涼しげな品種が欲しくて細枝タイプを探してみましたが、ホームセンターや園芸店にはまだそれほど多くの種類が出回っていないようでした。フリマサイトを覗いたら色んな種類のリプサリスの子苗(カット苗)セットが出品されて、お値段もお手頃だったので思わずポチってしまいました。

リプサリスの垂れ下がるタイプ

垂れ下がるタイプのリプサリスは、インテリア性が高いのでハンギングで吊るすか高いところに飾って眺めるのがおすすめ。多肉植物というよりは観葉植物の感覚に近いものがあります。観葉植物といえばポトスやオリヅルランなど葉ものが主流ですが、リプサリスのような緑色の茎を垂らすのもなかなか新鮮でかっこいいです。(自己満足)

カスッサ

カスッサ

和名は「糸葦」。カスッサはカシュータやバッキフェラという名前で売られていることもあります。枝が細いので涼しげで夏にピッタリの品種。見た目もさることながら、感触がとてもしなやかです。おそらくリプサリスの中で最も人気があるのではないでしょうか。

カスッサとよく似た品種に「カピリフォルミス(松風)」があります。お店では単に「リプサリス」としか表示されていない場合が多く、詳しい人でないと判別は難しそうです。よく見ると、茎節の形や茂り方が微妙に違うような・・・。これってカピリフォルミス?!
カピリフォルミス

りプサリスは水栽培で発根しやすいとのことで、試しにやってみたら時期的なものもあるのか面白いくらい簡単に根が出ました。これはこれで涼感を楽しめます。台所やバスルーム、トイレなどの水回りに置くと、お手入れも楽だし部屋が明るくなりますね。

カスッサ水栽培

カンポスポルトアナ

枝垂柳

和名「枝垂柳」。カスッサの茎を一回り細くしたような繊細さがステキです。こちらはおまけにいただいた一本のカット苗を発根させたものですが、なかなか増えてくれません。繊細が故に成長も遅い品種なのか、それとも私の育て方が雑なのか…!?

シェフリー

シェフリー

カスッサに比べて茎が太く、茎の先が枝分かれしながらどんどん伸びて垂れ下がります。赤味がかった新芽が特徴的。カスッサに比べると成長が早いようです。涼感はそれほどありませんが、なかなかの存在感です。

上に伸びるタイプ

ケレウスクラ

ケレウスクラ

ケレウスクラの和名は「青柳」。茎に節があって、どちらかというと多肉植物っぽいですね。そして女子は常にこのテのプクプクむっちり植物に弱いのです。サボテン科といえどもこの赤ちゃんの指のようなむちむち感、たまりません!

猿恋葦

猿恋葦

リプサリスが「サボテン科リプサリス属」であるのに対し、同じサボテン科でもハオチラ属に分類される猿恋葦(さるこいあし)。ケレウスクラと似ていませんか?セダムと一緒に売っていたので多肉植物だと思って買って来て、外のプランターにやはりセダムと一緒に植えたまま、直射日光がガンガン当たる場所で放置していました。この度リプサリスのことを調べていたらこの子の育て方もリプサリスと同じということがわかり、慌てて植え替えて室内の窓辺に取り込んだ次第です。無知って怖い。
しかし、「猿恋葦」って、なぜそこに恋するモンキーが?!と疑問を抱き調べてみましたが語源は不詳。学名が「サリコルニオイデス」なので、そこから当て字がついたのではということです。サリコルニオイデスと猿恋葦。あまりにも無理があり過ぎると思うのは私だけでしょうか。

メセンブリアンテモイデス

メセンブリアンテモイデス

メセンブリアンテモイデスは、縦に伸びるとか垂れ下がるというよりは横に広がるタイプ。真ん丸モケモケな茎節が多肉の葉っぱみたいで可愛いですね。和名は「千代の松」あるいは「女仙葦(めせんあし)」。リプサリスは葦サボテンと言われるだけあって、◯◯葦という和名が多いです。これも学名にそのまま漢字を当ててあるようですが、女仙って響きがどことなく神秘的でいいですよね。

エワルディアナ

エワルディアナ

カスッサなどの細葉タイプとは対照的な、太葉タイプのリプサリス。上に向かって伸びますが、ボリュームがあるので茎節が伸びるにつれて最終的には垂れ下がることに。成長が遅いようで、しばらくは木立のフォルムが楽しめそうです。なぜかこの品種だけ和名が見当たりません。確かに当て字にするツボが見つからないし、茎も太くて葦っぽくなく、和名の付けようがなかったのかも?!

リプサリスで部屋を涼しげに演出!

リプサリスは今最も旬な観葉植物として人気を集めています。マクラメ編みのプラントハンガーなど、涼しげなアイテムと組み合わせて部屋に飾ってみませんか。リプサリスでお部屋を涼しげに演出して、今年の夏を快適にのりきりましょう。