月と書いて「ツキ」と読みます。
古代から神秘と神聖の象徴である月と、私たちが日常で使う「ツキ」という言葉は、何か関連があるのでしょうか。

星占いでは太陽星座と月星座があり、人が生まれたとき太陽がどの星座に位置していたかで決まるのが太陽星座、それに対して月がどの星座に位置していたので決まるのが月星座です。朝のテレビ番組でよくランキング発表されているのは太陽星座占い。太陽星座はどちらかというとその人の表面的なことを指すのに対し、月星座はその人の内面的なことを言い当てるのだそうです。

私は天体の知識など殆どないし、テレビの星占いで「今日一番ツイてる星座で~す!」となった日は大体ロクなことがないので殆ど信じません。(運がいいと言われて悪い気はしませんが)しかし、月とツキってあまりにもゴロが良すぎません?!そう思っていた矢先、面白そうな本を見つけました。

『Mystery of Success Moon 月とツキの摩訶不思議学』
(発行:総和社 著者:齋藤悠貴)

なんとも好奇心をくすぐるタイトルではありませんか。「月」と「ツキ」の関係に興味を持っていたのは、私だけではなさそうです。

「月相」が人に及ぼす影響

実際に月が人体に何らかの影響を与えているかどうか、統計的に検証した結果、答えはイエスです。
地球から見た月の見え方(形)を「月相(げっそう)」といいます。月は日々欠けたり満ちたり形を変えているのはご存知ですよね。代表的なものは「満月」と「新月」。そして、満月から新月に向けて欠けていき半月の状態で「下弦の月」、新月から満月に向けて満ちていく過程で半月の状態を「上弦の月」と呼びます。

興味深いことに
・満月には出産が増える
・満月の日に手術をすると出血が増え、血が止まりにくくなる
・新月は死に目にあうことが多い
・半月に近づく頃には交通事故が起こりやすい
といったことが、統計上明らかになっています。しかし科学的な根拠がないためかそれらのことは迷信とされ、殆どの人が月の満ち欠けに無関心で生活しています。実際病気や怪我で緊急を要するときに、お医者さんから「今日は満月だから手術しないよ」なんて言われたら、また半月の日は街からタクシーが消えるとなると、社会生活に支障が出ますよね。

ただ、それに携わる一部の業界の人たち、例えばお医者さんだったり助産婦さんだったり運送会社などではひそかに「今日は満月だから大変そうだ」と思っていたり、会社から「今日は気を引き締めて運転して下さい」と言われることもあるのだそうです。

かのヒポクラテスも『月の影響を考えずに医療行為を行うのは愚かだ』と言っているように、6割以上が水分で構成される人の体にも、月相によって干潮と満潮のような現象が起こっているのかも知れません。『月とツキの摩訶不思議』のなかで、それを引き起こすのは「月の引力」ではないか、と著者である齋藤悠樹氏は述べています。

4つの月相が意味するもの

先ほどあげた新月や満月、下弦・上弦の月などの月相にはそれぞれ意味するところがあり、文中では人の感覚や気分にそれぞれの月相が働く作用について述べられています。齋藤氏によれば、引力は新月と満月の時に強まるということ。また引力以外に月の光が電磁波となって地球上の生物に降り注ぐと仮定すると、月光も人の行動に何らかの影響を与えている可能性があると述べています。
月相の特徴を簡単に挙げると、次のようになります。

・新月:直感が冴える/右脳的発想になる・クール・犯罪の増加・体内の解毒
・満月:直感が冴える/右脳的発想になる・感情が豊かになる・心身が充実・気分の高揚・犯罪の増加・栄養が吸収されやすい。
・上弦の月:感覚が研ぎ澄まされる/左脳的発想・緊張感の欠如。
・下弦の月:計算、思考力が深まる/左脳的発想・冷静・緊張感の欠如。

何となく月相が人に与える作用がイメージできたでしょうか。新月・満月で月の引力が強まると、人は勘が冴え、満月の時は特に気持ちがハイになって盛り上がり楽しく過ごせる半面、普段押さえつけているネガティブな欲求も解放されるので、凶悪犯罪などが起こりやすくなります。また、新月や満月の時は直感が働きやすく右脳的な思考、上弦・下弦の半月期には感覚や分析、思考能力が高まり左脳が優位に働く傾向があるため、月相に合った行動をとると吉となる、と齋藤氏は述べています。

ユングの性格タイプ論と月相

いきなりですが、ユングです。
ユングといえば<集合的無意識説>で有名なスイスの心理学者。「すでに過去の人となったものも含め、人の意識の深層にはあらゆる人との意識が繋がる領域が存在する」という理論は、どこかスピリチュアル的なものを感じます。いわゆる「ハイヤーセルフ」や「アカシックレコード」なるものも、(信じない人には眉をひそめられそうですが)これと共通した理屈で成り立っていると思われます。それらを信じるか否かはさておき、人は何かをするとき、どこかで必ず無意識の力を借りているのは否定できない事実です。

ユングは人それぞれ考え方が違い、意見が食い違う原因として、「タイプ論」を提唱しました。まず2つの性格タイプの根拠としては「対象に対する意識の方向が2つあるため」としています。特徴は以下の通りです。

・外向的タイプ:他者に意識を向ける。
・内向的タイプ:自分に意識を向ける。

さらにユングは人の心にある「直感」「感覚」「感情」「思考」の4つの機能に注目し、その人が持つ判断基準や関心によって、人を4つのタイプに分類しました。

①直感タイプ:直感・ひらめきを優先して行動
②感覚タイプ:快・不快・感触を優先して行動
③感情タイプ:好き・嫌い・感情を優先して行動
④思考タイプ:合理的・思考を優先して行動

ユングの性格タイプ論と「天体気質論」

さて、ここでいよいよ『月とツキの摩訶不思議学』の中で齋藤氏が提唱する天体気質論です。
先ほどのユングの性格タイプ論と月の相が人に及ぼす作用との間に、不思議なシンクロが起こっているのに気が付いた方も多いのではないでしょうか。そう、天体気質論とはユングが説いた4つの心の機能を、人が月相から受ける作用にリンクさせたものだからです。(天体気質はまだ著者の仮定の段階です)

先ほど書いた月相の作用は、あくまで万人共通のもの。著者は本書の中でその人が生まれた日の月相によって一人一人の気質を細かく導き出し、運勢を見ていくという試みをしています。天体気質の定義をそのまま引用すると、“身近な天体の太陽と月によって、誕生の瞬間に刷り込まれた「性格の芽」”です。そして著者は、生まれた瞬間に月から受ける波動が、その人の性格に刻まれるという見方をしています。

さらに「月光によって地球に届いた電磁波は母親の体を通して胎児の中にも届いているため、生まれる前からすでに人は月の影響を受けているのでは」とも述べているのです。

「天体気質論」の月齢位相と2つのタイプ

月齢位相とは、生れた時の月の状態のことです。本書の巻末には「月齢位相表」が付いていて、生年月日から自分の誕生日月齢を導き出すことができます。天体気質は以下の4つの月相期に分類されます。

・新月期生れ:考えたり感じるよりも、直感を優先し行動
・満月期生れ:感受性が強く、感情表現がうまい
・上弦期生れ:観察力に優れ、感覚を重視する
・下弦期生れ:深く考え分析する力に優れる。冷静

さらにユングの唱える外向的/内向的の二つのタイプを、生まれた時間帯で太陽が昇っている明るい時間帯であれば外向的、日没後~夜明けまでの時間帯なら内向的、と対応させています。

天体気質で観る運勢

実際に本を開いてみないと詳しいことはわからないと思うので、天体気質論について概要を説明させていただくと、以下のような流れになります。

①巻末の月齢位相表から自分の月相期(新月期生れ、など)を知る
②その月相から前後3日を含めた約7日間を一つのサイクルとした、四つの周期を割り出す
③自分にツキをもたらす周期とそうでない周期を知る

この周期を把握して重要なことを決めたり行動したりすれば吉と出やすい半面、あまりにも自分を前面に押し出すと歯止めが効かなくなり悪い結果を招くため、気を引き締める時期でもあります。
ツキが落ちている周期では自分の能力が発揮されず、物事がうまくいかない時期だと割り切って行動し、その周期で最も効率の良い行動をしながら次のツキ周期までエネルギーを蓄えておく、という感じですね。

月とツキはやっぱり関係する?!

『Mystery of Success Moon 月とツキの摩訶不思議学』という本は、謎とロマンに満ちた月が私たちにもたらす作用について、ある時は天文学的に、ある時は物理的に、またあるときは心理学や占いのフィールドにまで踏み込んだ、非常に内容の濃いものでした。「天体気質論」が現在仮定の段階であるとしても、本中の豊富な事例は巷に溢れる占いと同等、いやそれ以上の信憑性を感じさせます。難しい表現や用語に戸惑うこともありましたが、「ツキと月の関係」という一見くだらなくも思える素朴な疑問に正面から答えてくれる、私にとってありがたい本でした。

新月、満月、上弦の月、下弦の月。それぞれの月の形が私たちに及ぼす影響は、「無意識への作用」と考えることもできます。無意識に月を眺めていてふと我に返る瞬間、何かのツキが私たちの中に舞い込んでいるのかも知れません。

 

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