結婚したい男性諸氏。今こそ登山を始めるべきです!
登山を始め、しかもそれを婚活に最適化された山ボーイスタイルへと昇華させることによって、見事にかわいい山ガールと仲良くなって結婚する事が出来るのです。
ここではそんな方法をご紹介いたします。

切り口としての「趣味:登山」

結婚やその前段階でのお付き合い、そこにおいて趣味というのは本当に大切です。
かつて古典的なお見合いの世界でも、共通化された挨拶テンプレートとしてまず「ご趣味は?」と聞かないのは大変に失礼にあたるくらいに、趣味というものこそが人と人とを繋ぎます。

社内でちょっとカワイイ気になる子を見つけたとして、その子となんとかお近付きになりたい!!と思ったとしても、いきなりその子の席に行って「ねぇ、ちょっと君とお近付きになりたいんです」なんて言った日には、出だしのイメージ最悪です。

そんな愚直な人は個人的には好きですが、まぁ厳しいでしょう。イマドキのオフィスはセクハラにもうるさいですから、業務に関係ない話題で話しかけるだけでも「キャー!みんな聞いてセクハラされたー!」と絶叫されかねません。
でもそんな業務に関係ないナンパ会話でも、相手の趣味に沿っていれば騒がれる事はありません。

「山ガール」が一時期ブームになり、いくらかの漫画が人気出たりもした昨今、登山を趣味とする女の子も一般的となりました。
相手の趣味がもし登山だったら、「山、登るんですか?」と当たり前の質問をとりあえず投げれば、後は勝手に相手が喋ってくれます。しめしめ。

「登山」と言ってもいろいろある

ここでちょっと注意せねばなりません。
実は一口に「登山」と言っても千差万別、相当に差があるのです。
女の子が趣味に「登山」と書いてあったとしても、迂闊に寄ってはいけません。

実はその女の子は、無酸素で8000m峰に単独で挑戦したり、厳冬期の未踏ルートに挑む超ガチ勢かもしれません。
そんな子に対して「俺も山登るんだよー、今度教えてあげるよ」などと話しかけた日には、「フッ」と鼻で笑われ、「えぇ、今度ぜひK2をご一緒しましょう」などと返されてしまいます。本気でご一緒したら死にますよ。はいあなたはここで死にました。

海外遠征は極端にしても、テン泊長期縦走くらいはザラで数々の名峰を極めたベテラン登山者かもしれません。
しかしそれに身構えると、うってかわって非常にライトなものかもしれないのです。
ライトな代表格は高尾山や筑波山ですが、ひょっとすると上野で西郷さんまで登ることを「登山」と称している子なのかもしれませんから、そこは慎重になるべきです(色んな意味で)。

ちなみに名古屋には「マウンテン」という有名な喫茶店があり、そこで完食することを「登頂」、完食できないことを「遭難」と言います。
気になる彼女と「今度登山に行こう」と約束したら、あなたはもう名古屋マウンテンで食事をする事になったのかもしれません。それは下手な山に登るよりきついです。はいあなたはここで死にました。

認識はきちんとしておく必要があります。

ライトな山ガールを狙おう

もし相手の子の登山がガチだった場合、まだ山をやっていないあなたが狙うには少々難易度が高いかもしれません。
残念ながら山の頂上にAEDはありません。
山で使う体力はわりと独特なものがありますから、ガチ勢の彼女についていこうとすると例えば「今度、北岳でも登りましょう」と言われて、気軽についていった挙句・・・かっこつけようとしたあなたは彼女の前でバテバテでグロッキーな姿を晒し、最後は心臓が止まって死んでしまうかもしれません。はいあなたはここで死にました。

・・・さっきからよく死にますね。かように登山というのは一歩間違えば死ぬ趣味なのです。
言い古された言葉ではありますが、山をナメてはいけません。
上野のお山でも、たまたま落ちていたバナナの皮を踏んで後頭部から落ちれば死にますし、酔っ払いに絡まれて殺される可能性だってあるのです。山って怖いですね。

そうならない為にも相手の山がどういう山なのか見極めて、ほどほどにかっこつけられそうなライトな山ガールを重点的に狙うべきです。

まずはファッションから

山ガールを狙うべく自分も登山を始めるとしたら、やはりそこは山ボーイを目指さねばなりません。

かつて「趣味登山の男」と言えば、代表的なイメージはヒゲも髪もボサボサ、やたらと日焼けしていて、服もボロボロでしかも臭くて、無口なくせに言葉遣いは乱暴、という野人のようなものでした。
こんなものは現在では全くモテません。もっとライトで綺麗な山ボーイにならねばなりません。

その為に最も必要なのは、ファッションです。
山ガールというのは実際にはファッションの一種なのです。

服は決してガチなものではなく、なるべくパステルとかビビッドとかそんな感じのカラーリングのオシャレなものを選びましょう。
おすすめはコロンビアやモンベルです。間違っても往年の登山愛好家が好んだフィッシングベストとか着てはいけません。フィッシングベスト+頭に白タオル巻きは沢ヤの正装ですが、難易度が高すぎるので初心者は避けねばなりません。

そして必ずTシャツ短パンスタイルから、カラフルなアンダーウェアを出しましょう。このスタイルは山ボーイにとってマストです。
かつてのニッカポッカを彷彿とさせるスタイルは「足元が見えやすくていいんだよ」なんて言いつつ短パンはヒラヒラと邪魔だしアンダー越しに虫に刺されるししまいには岩角に擦れてアンダーは破れて血だらけになるかもしれませんが、「ハッハッハ大丈夫だよ」と爽やかな笑顔で耐えるのが山ボーイです。

ダブルストックもマストなアイテムです。
足元が安定した環境や背中の荷物が重い場合などは実際に有用ですが、鎖場が多かったりすると邪魔でしか無いのですが、どんな環境でもダブルストックで突っ込むのは山ボーイのマストです。

ナイフリッジを通過する時などダブルストックはなんの意味もなしませんが、それでもそのスタイルを貫き通すのが山ボーイなのです。今にたぶん一ノ倉沢をダブルストックで突破する猛者が現れることでしょう。ダブルアックスのドライツーリング的な何かでしょうか。

行く山は選ぼう

とはいえ山ボーイレベルが浅いあなたが本当にナイフリッジに突っ込めば、死にます。
そうならないように、山は選ぶ必要があります。

ライトなファッション感覚で山をやっている山ガールをガチな山に連れて行った日には、「つらい、こんなの山じゃない、嫌だ」となってしまいます。
昔ながらの登山は辛くなければ登山じゃない、辛いからこそその後の酒が美味い、というドM趣味ですが、山ガール山ボーイはそれとは一線を画するものなのです。

聖地はもちろん、高尾山です。ここにしか生息しない固有種の山ガールもかなりいます。
高尾山はもはや山とは言えない、などと思ってはいけません。神聖な聖地なのです。山頂で何でも買える、トイレも完備の安心の聖域、立派な山です。

筑波山も準ずる聖地です。この2つを繰り返すだけでも構いません。
赤城山もわりと山ガールの多い山ですね。著者は地獄のボッカトレを過去に赤城山でやったことがあるのですが、浮いてることこの上ありませんでした。あの山で汗水垂らして顔真っ赤にして苦しんでるのは、場違いでしかない。視線が冷たい。

ライトな山ガールはその後になぜか富士山を目指す事がありますが、富士山はさすがに日本最高峰なので、それなりに覚悟をして挑む必要があります。
特に彼女が冬に「行こう」と言い出したら、懇願してでも全力で止めてください。命乞いってやつです。

ファッションをキメてどこかに登れば、それはもう登山

かように山ガールはファッションですから、その第一歩は最新ファッションをチェックする為にお店に通うことですし、そのファッションに身を固めれば、あとはどこへ行っても登山です。
登頂する必要もありません。山のまわりの平らな場所をグルグル歩いててもいいんです。「ちょっとトレッキングしてるだけです」と表現すれば、カッコつきます。
どこかテントサイトまで行って、テントに泊まるだけでも構いません。

そういえば古い山ヤはテントサイトを「テン場」などと言いますが、こういったオッサンくさい言葉を使わないこともポイントです。
「ヘッデン」などと言わずに、ちゃんと「ヘッドライト」と言いましょう。むしろヘッドライトより雰囲気重視のキャンドルランタンでも装備しましょう。

ポイントをおさえて、趣味登山を婚活に生かそう

以上にご説明してきた事を踏まえて気になるあの子にアプローチすれば、きっと仲良くなれる事でしょう。
実に気さくに自然な感じでライトに話しかける事が出来ると思います。

「ねぇ、登山が趣味って書いてあったけど、ルンゼとスラブはどっちが好きなの?」
「私はルンゼが好きです。でもルンゼ内はなるべく早く抜けるようにしてます。」
「落石の巣だものね、ハッハッハ。」

どうですか、この自然で気楽な会話は。
もうこれは結婚したでしょう。子供の名前はきっと「岳くん」とか「稜線くん」とか「燕(つばくろ)ちゃん」や「白馬(しろうま)ちゃん」でしょう。

最後に、こんな素晴らしい婚活を目指して山に挑んでいくあなたに、某有名漫画の決め台詞を贈りたいと思います。

よく・・・・・・・頑張った。

遭難には気を付けましょう。
目指せ完食。

 

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