日本では古来より良いと云われている霊と悪いとされる霊が存在していると語り継がれています。もちろん霊というモノは普通の人の肉眼で確認することはできませんし、科学的にも証明されておりません。それでも多くの人間が霊の存在を認知し始めているのです。
筆者も肉眼で霊を見たことはありませんが、以前より確実に存在しているモノであると思っていますし言い続けています。ですが、どう考えても霊による影響だとしか思えない事例が多々ありますし、某所でも霊はプラズマ粒子で構成されていると結論付けています。
霊とは?
霊には色んな呼び方があります。例えば幽霊・霊体・亡霊・幽体・心霊などと言われています。これらは全て同じ“霊”のことを示しています。肉体と霊体(魂)が重なり合い初めて人間として起動するのです。ただ肉体には使用期間がありますが霊体にはありません。
ですので、肉体には限りがあっても霊体には期限がありません。この世の死とは肉体だけの死を意味するもので、その肉体から霊体は離れて目に見えない単体となります。現世に残る霊もあれば天に昇る霊もいます。霊とは元来の自身であり意識体であると言えます。
霊へのイメージ
霊と見聞きすれば第一に浮かぶイメージは恐怖という方も多いでしょう。実際に霊の存在を表現する分野は、映画・雑誌・番組が多く恐怖心を煽る内容が殆どです。しかし、霊は決して恐ろしいだけの存在ではないと言い切れますし物理的な影響力も皆無に近いです。
ポルターガイスト現象(騒霊)と呼ばれているものも、その場に居合わせた人間が持つ電波と霊の波長が合致して引き起こる物理現象と最近では言われています。人間に迷惑や危害を加える霊のほうが少ないというイメージを多くの人に知らせたいと何故か思いました。
良い霊の名称
良い霊の殆どは本人の近くにいる主護霊たちのことを指します。通常は1人の人間に5体前後の主護霊たちが交替制のように存在しているとのことです。それらの霊は必ずしも自分のご先祖様とは限らず、人種も日本人には日本人という決まりはないと言われています。
先ほど述べました通り霊は、人間に霊障を与えたり恐怖を煽るというだけの存在ではありません。もちろん生きている人間に怨みや執着が強い霊が怨霊と化す場合もあるでしょう。さて、それでは良いと言える霊の名称と簡単なご説明を添える形で書き記していきます。
守護霊
守護霊という名称を耳にしたことがある人は多いでしょう。この霊の役割は書いて字の如く憑いた人を守る霊です。諸説あるものの概ね1人に5体前後の主護霊が取り巻くそうです。さて、守護霊という名称ですが身の危険やトラブルから守るという霊ではありません。
守護霊とはいえ現実の物理的なモノから守ることはできません。守護している人間に憑依しようとする邪悪な霊を追い払ったり、この世で魂の向上をさせるための試練を与えたりする存在です。あと守護する人間にとって良いことを気付かせるための計らいもします。
支配霊
守護霊と同格レベルの主護霊です。この霊の役割は憑いた人間の進路や方向性、特に職業や人生の岐路に立たされた時など、憑く人間の潜在意識内に侵入して支配すると言われています。脳内で考えて間違った方向へと進めば、意識や感覚で気付かせて足止めします。
この支配霊は常に憑いた人間の意識に働きかけることはせず、人生の大きな転換期を迎えた時や運命に関わる事態の際に影響力を発揮します。当然ですが憑いた人間が誤った方向へ突き進まないように見守っている存在です。守護霊のように試練などは与えません。
指導霊
上記の主護霊より少し格下の位置付けで指導霊という霊がいます。この指導霊は守護霊や支配霊より劣る訳ではなく、憑く人間が本来持つ資質や能力を発揮し始める分野によって交代するのです。一生変動することがなければ上記の主護霊と同格の力を備えています。
補助霊
この補助霊という存在は最も生身の人間に近しいと言えます。補助霊の役割は、上記の守護・支配・指導の各背後霊たちをサポートする主護霊です。憑いている人間の肉体が死を迎えた時に、現世から死後の世界までエスコートしてくれるのも補助霊の役目なのです。
精霊
ここでの精霊は古代日本の観念を記します。精霊とは全ての自然物いわゆる万物に宿っている霊の名称です。哺乳類に限らず他種の生き物、昆虫や植物にまで至ります。古代日本では精霊を指す時、語尾にチをつけました。例えば蛇の精霊の名称をオロチと呼びます。
悪い霊の名称
どちらかと言いますと、霊イコール人間に何らかの影響を及ぼす悪い霊という捉え方をする人のほうが多いでしょう。しかし、それは単に映画やテレビ番組などによって植え付けられたイメージだと考えられます。ところが人間に悪影響を与える霊は存在するのです。
その悪影響とは悪い霊の性質や人によりけりですが、霊障が強い場合は外出できないほどのダメージを受けます。そうなれば、さすがに霊媒師や神社の方に頼んで除霊してもらわないと命に関わります。それでは、これより悪い霊の名称と特徴について書き記します。
怨霊
日本国内で怨霊として知名度があるのは、東海道四谷怪談のお岩さんでしょう。あと有名なホラー作品の例で挙げますと「貞子」も怨霊と言えます。怨霊とは生前に酷い仕打ちを受けて亡くなった人が、この世に恨みの念を残して生きている人間に祟るという霊です。
地縛霊
地縛という字を見れば理解できるかも知れませんが、地縛霊とは、生前に命を奪われたり自ら命を絶った地に縛られている霊体のことです。その地を訪れたり横切った人間に憑依して、自分と同じ苦しみを与えようとする霊です。最も強い霊力を持つことで有名です。
因縁霊
この因縁霊と呼ばれる霊は、地方で代々続く家系に憑くことが殆どであると言えます。その家系は元武家であることが多く、家の先祖が合戦の流れで村に住む家族もろとも討ったとします。その恨みの念が先祖だけではなく先祖の家系そのものを呪い災いを招きます。
浮遊霊
自分が亡くなったことに納得できず、天にも向かわず(※成仏せず)現世に残り浮遊し続ける霊体のことです。現世で最も多いとされている霊体ですが、生きている人間に霊障や危害を加えることはありません。ただ波長が合って憑かれると眠気に襲われやすくなります。
生霊
ある意味…最も恐い霊体です。何故なら生きている人間の念によって構成される霊体ですので、念仏は効かず成仏もさせられません。例えば元恋人だった相手が別れてからも強い想いを寄せて具現化した霊となり現れます。最初は相手の気配や匂いを感じるそうです。
動物霊について
この霊は良し悪しではなく特別枠として記します。動物霊はコックリさんなどの狐憑きや、妖怪としては化け猫が有名ですが筆者は俗説と考えます。その理由は、動物霊とされているのは動物のように豹変した元人間であるという説のほうが信憑性を感じるからです。
まとめ
オカルト映画やホラー番組で表現しているように物を大きく動かしたり、生身の人間の体に損傷を与えるようなエネルギーは無いと言えます。ただ筆者自身は肉眼で霊を見た記憶はありませんが、確かに霊という存在のモノに命を救われたという経験をしております。
その経験につきましては、別の機会がありましたら書き添えます。さて、今回は夏の定番の一つでもあります“霊”について記述しましたが既に御存知だったでしょうか?各々の霊の名称は誰が考えて名付けたのか?その発祥などについても調査していこうと思います。