グラナダというとアンダルシア州のかつてのイスラム王朝だったアンダルシア王国の古都と、機動戦士ガンダムに登場する月面都市グラナダがありますが、今回紹介するのはもちろん前者です(笑)。

 グラナダというと、世界遺産であるアルハンブラ宮殿が特に有名です。また、スペインで一般的におつまみを指すタパス(Tapas)は在りし日のアンダルシア王国で発祥したといわれ、それがまさにグラナダであるとも言われています(余談ですが日本で見るスペインバルはどちらかというとカタルーニャやバスクなど北部に影響されている気がします)。

 ともあれ、今回紹介するのはアルハンブラ宮殿でもタパスでもありません。当日券が買えなくてアルハンブラ宮殿を断念したことに加えてタパスについてはまだ勉強が足りません(笑)。ということで2つの旧市街地区を歩き比べたので、一緒に散歩しましょう。

ざっくり地理

 スペイン南部アンダルシア州の内陸部の都市で、前述したようにかつて存在したイスラム王朝、アンダルシア王国の王都でもありました。今ではアンダルシア州の主要都市であり続けているとは言え、州都の座はセビージャ(Sevilla)が持っています。

 アルハンブラ宮殿など、豊富な観光資源によって世界中から多くの旅人がやってくるグラナダですが、アクセスは意外に面倒です(笑)。空港があることにはあるのですがハエンとちょうど中間の位置にあるので、大変遠いです。財布に最も優しいアクセスとなると鉄道か高速バスで、筆者は当時住んでいたアリカンテからは鉄道のアクセスがそもそもなかったので高速バス推しです。マドリードからであれば高速バスで片道4時間半前後、筆者がよく使っていたALSAで運賃は往復6000円前後からになります。なお、OUIバスが週3便運行しているようで、往復運賃は最低3000円前後でした。

 グラナダは高低差に富む地形を持っており、今回紹介する旧市街地区はいずれも坂を上った場所にあり、麓に新市街があるかたちになります。

アルバイシン地区

 グラナダでアルハンブラ宮殿以外でイスラム勢力下にあった頃の名残を感じさせるのが、この地区です。名前もアルハンブラ同様にアラビア語由来になっており、スペインでは頭に「アル(Al)」のある地名は殆どアラビア語由来です。この「アル」ですが使われ方としては例えばサウジアラビアの首都リヤドはアラビア語表記では「アル・リヤド(Al Riyadh)」というようになります。

 それはさておき、地区内は道が迷路のように入り組んでいるところもまたアラビア語でいう「メディナ」そのものです。これは特にマグレブ地域(現在のモロッコ、アルジェリア、チュニジア)の旧市街に多くみられるつくりです。スペインでもグラナダを始め、多くの地域でこの名残を見ることができます。写真はあとでじっくり紹介しますので今しばらく辛抱をお願いします(笑)。

 白い家、これはもうアンダルシア州のトップイメージでしょう。これも実はイスラム勢力下で編み出された過酷な夏を乗り切るための画期的な建築技術で、北アフリカでもチュニジアを中心に受け継がれました。お待たせしました、これより先白い迷路のアルバイシン地区を写真で散歩します!
アルバイシン地区
アルバイシン地区
アルバイシン地区
アルバイシン地区
アルバイシン地区
 お気づきの方もいらっしゃると思いますが、アルハンブラ宮殿が見えている写真もありましたよね。これはアルバイシン地区が高台に位置しているためで、当時の安全保障に由来していたようです。実際、メディナ様式の名残のある他のスペインの旧市街でも高台に位置しているものが多いです。それにしても白い町とお花は似合いますね…新婚旅行にでもいかがでしょうか?

サクラメント地区

 アルバイシン地区よりさらに奥まったところにサクラメント地区は位置します。前項で散歩したアルバイシン地区に比べると賑わいは衰えますがそれもそのはず、見所があまりないのです。とは言え、夜になると静まり返った町にどこからとなくフラメンコの陽気な、でもどこか哀愁を感じる音色が聞こえてきます。それでも町の全体的な雰囲気はどこかくたびれたような感は否めません。

ともあれ、散歩してみましょう。アルハンブラ宮殿を眺めながらゆっくり流れる時間を満喫するのも悪くはありません。
サクラメント地区
サクラメント地区
サクラメント地区

食費は麓の方が安い

 先ほど紹介した地区はいずれも高台にあるわけですが、食費が安いのは大概麓の方です。これは高台の方が観光客価格になりがちであることに加えて流通が不利なので物価が安くならないという側面があるのかも知れません。麓については至って普通の都会になるので「普通」の店が多いわけですが、飲み物を頼めば食べ物も自動でついてくるのが殆どで(これが本来のタパスです)、回を重ねるごとに食べ物も増えるので安ければ600円で満腹になることもあります。

おわりに

 いかがでしたでしょうか?グラナダに行っておきながらアルハンブラ宮殿に行かないという大暴挙をしでかした筆者でしたが、スペインに残るイスラム王朝の名残を見ることができただけでも感極まるものがありました。それにアルバイシン地区の白い家々と迷路、そして時々花、なんとも美しい町です。冬場は時々積雪があるようなので雪のグラナダも見てみたいものです。
あとは次回こそはアルハンブラ宮殿に入りたいものです(笑)。

 

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