例えば新幹線か特急列車に乗っていると仮定しましょう。そして座席は指定せずに自由席特急券を買ったとします。意気揚々と空席を見つけて座ったものの、検札が来てある指摘で思わず顔を赤らめます。そこは自由席車ではなく指定席車でした!これがグリーン車だともっと恥ずかしくなってしまうかも知れません。今回筆者が白状するミスはこともあろうにハンガリーで起きました(笑)。

乗車経路

Budapest~Miskolc

 筆者が見事にやらかしたときに乗車していた経路です。ブダペスト(Budapest)はターミナル駅が3駅あり、その内の東駅(Keleti pályaudvár)がミシュコルツ(Miskolc)方面へ向かう列車の発着駅となっています。ミシュコルツはデブレッツェン(Debrecen)に続いてハンガリー第3の都市で、運行本数は快速列車、インターシティーを含め毎時1~2本程度です。一部ミシュコルツよりさらに北上してスロバキアの東部地域最大都市であるコシツェ(Kosice,ハンガリー語名はカッシャ:Kassa)へ向かう列車もあります。

ハンガリーの特急列車事情

 ハンガリー国内の特急列車はインターシティーというものになります。今回のミスで気が付いたのですがブダペストの西駅(Nyugati pályaudvár)発着のものと東駅発着のものとで性格が違います。筆者のよく使う西駅発着のインターシティーは運賃規定上では快速列車扱いになる2等自由席車と特急運賃で乗る指定席車を併結しています。筆者はこれでよくセゲド(Szeged)行のインターシティーに快速運賃で乗っていました。これは他に西駅を発着するデブレッツェン及びニレージハーザ(Nyiregyiháza)方面行のインターシティーにも同様のことが当てはまります。

 では東駅発着のインターシティーについてはどうなのでしょう?一部西駅のように快速運賃で乗れる自由席車を併結したもの(ベオグラード行など)もありますが多くは何と特急ひたちや東北新幹線はやぶさのように全席指定席で、それとは別に快速列車を走らせています。ペーチ(Pécs)行、ソルノク(Szolnok、これは実は西駅からでもデブレッツェン行で行けます)と筆者の乗車したミシュコルツ行がそうです。さて、察しましたでしょうか?実はここに筆者がやらかしたミスのヒントが入っています(笑)。

 ところで前項でブダペストにはターミナル駅が3駅あると述べましたが最後の南駅については特急列車の扱いがありません。

いざ乗車してみたら….

 スロバキア国境付近の村を目指すべくまずはミシュコルツを目指す筆者、当時は券売機の扱い方がさっぱり分からなかったので窓口に並ぶところから始まります。筆者は終始ハンガリー語を使っていたので果たして英語が使い物になるかどうかは分かりませんでしたが正直に申し上げますと期待はしない方がいいです。

ともあれ、9時あたりに出る快速列車に乗ってと言われて笑顔で窓口を後にした筆者でしたが時刻表を見ると行き先表示にミシュコルツ行が見えました。しかもそれは係員に言われた9時よりも30分早い8時半です。時計を見ると8時24分、発車番線はこともあろうに一番端の1番線です(笑)。販売窓口が駅の文字通り中央部にあることを考えるとこれは小走りしないと間に合いません。

こうして1番線にたどり着いた筆者でしたが、客車3両編成でいかにもローカル線と勝手に納得して乗り込みました。なお、これはローカル線ではなく立派な幹線なのですが当時の筆者はそのような認識を持っていませんでした。乗ってみるとローカル線と思った割にはあまりにも洒落ています。しかも4人掛けの広めのボックスシートにコンセント付きのテーブル、座席はというとややフカフカ、これは2等席というよりは1等席の方が妥当かも知れません。しかも極めつけは客車が最新鋭だったことです。

MAV新型客車
MAV新型客車

 何かが変だと思ったもののその時には時すでに遅し、ドアも閉まりゆっくり発車していました。車内ですが乗客は筆者以外皆無なことに気が付きました。空席率の高すぎる快適すぎる自由席というのはいくら何でもおいしすぎる話です。とは言え、本当に自由席だとすれば他のインターシティーのように快速運賃で乗れてます。

 検札が来ると筆者の切符を見て目を丸くしました。どうやら嫌な予感は的中したようでした。なんとこれは全席指定のインターシティーだったのです!知らずにうっかり乗車したとは言え、これでは不正乗車と言われても仕方がないところです。筆者は頭が真っ白になりかけますが気を取り直していくら追加で払えばいいか聞きました。すると検札はこう答えました。「乗車する前に切符の列車種別とかよく確認するんだよ、今度から気を付けてね」この後乗客があまりにもいなかったこともあってしばらく検札と世間話になりましたがともかくピンチは回避できました。今回はおとがめなしでしたが一歩間違えると罰金を払う羽目になるので気を付けましょう。

 こうして冷や汗をかいた筆者は誤乗車だったとは言え車内WIFIの恩恵にあずかりながらミシュコルツまでの2時間強の旅を過ごすのでした。なお、ミシュコルツには駅が2つありますがブダペスト発着の列車は全てTiszai駅へ向かいます。

反省(笑)

 この恥ずかしい乗車体験以降はあらかじめハンガリー国鉄(MAV)のホームページ経由で時刻表を見るようにしています。というのも指定の必要の有無で色分けをしており、とりわけ赤字で表示(経営赤字のことではありません)されている列車は全席指定で、筆者が誤って乗車した8時半発ミシュコルツ行のインターシティーはまさしくその赤字表記の列車でした。
そうでない列車については同一列車でも指定が必要なものは青表記、そうでないもの(快速運賃)は緑表記、全席自由については黒表記になります。なので筆者が本来乗るのは赤表記ではない列車ということになり、全席自由の快速列車なので黒表記を探すべきだったことになります。なお、乗車当時は2016年2月なのでダイヤ改正で当時とは状況が大きく変わっている可能性があります。

 それと、乗ったらまずは車掌に一度切符を見てもらうようにしています。切符は英語表記がないのでよほどハンガリー語が分からないと何を書いてるのかさっぱり分かりません。なので乗車したら検札が来る前からまずは車掌など乗務員に切符を見てもらって正しい列車かどうか確認してもらいます。これなら誤乗車を確実に防止できます。

おわりに

 いかがでしたでしょうか?海外での列車旅で盛大にやらかした恥ずかしい体験を白状することになりましたが、注意だけで済んだのは不幸中の幸いでした。
罰金ならまだしもこんなことで刑務所送りなんてことになったらせっかくの旅行が台無しです。その上でも事前の確認はもちろんですがせっかちにならない、万が一間違えても冷静に相談して対処する、これらが大切です。そしてもちろん旅は楽しむ!これに尽きます。
 
 

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