イギリスの鉄道事情というのは結構日本に似通ったものがあります。欧州では多くの場合、国鉄かそれにあたるものが健在ですが、イギリスでは確かにNational Railというものはあるものの実際の運行主体は完全に民営化されており、その乱立具合(多様性ともいうのですが)というのは日本の鉄道にそっくりです。線路幅にしても欧州では標準軌なのに対しイギリスではなんと狭軌、これもまた新幹線や京急など一部の例外を除いて日本とそっくりです。

ともあれ、産業革命の故郷であるイギリスは同時に鉄道のメッカとも言える存在であることには間違いありません。今回は2016年の9月にロンドンからニューカッスルまで往復利用したときの体験を紹介しますが、当時の車両はすでに置き換えられている模様です。

LNER

 日本でも国鉄が解体されて殆どの鉄道が民営化したように、イギリスでも国鉄が解体されて民営化されています。今では国鉄に由来する路線を運航する会社は全てNational Railというブランドに統一されています。
 民営化された鉄道でロンドンからスコットランド方面の列車を運行しているのがLNER(London North Eastern Railway)です。主要運行区間にロンドン(キングスクロス)からスコットランドのエジンバラ(Edinburgh)及びグラスゴー(Glasgow)などが含まれます。近年日立製の新型の日本製車両を導入したことも記憶に新しいです。

乗車経路

ロンドン~ニューカッスル

 筆者が利用した区間は首都ロンドンからイングランド北部でスコットランドにもほど近いニューカッスル・アポン・タイン(Newcastle upon Tyne)までです。イングランドを縦断するルートで、リーズ(Leeds)、ヨーク(York)などを経由してかかる時間は片道2時間強から3時間弱です。当区間での運行頻度は午前6時などを除いて毎時2本です。

できれば事前に購入しておきたい

 駅で当日に購入すると損です。ただ、万が一当日に購入する羽目になり、往復利用するのであれば往復割引を使いましょう、値段としては新幹線の東京―新大阪の往復とあまり変わりませんが….。

 さて、オンラインで事前に購入しておきたい理由ですがこれはその方が安いという一言に尽きます。筆者の記憶が正しければ当日の往復割引で130ポンドかそれ以上飛びましたがオンラインで事前購入(できれば遅くても一週間前には購入したいです)すれば片道38ポンドになることも珍しくないからです。なお、この場合は新幹線でいう指定席券になるので乗り逃がしたらその時点で無効になりますが、筆者が買ったものはなんと列車も座席も指定はあくまで任意なので新幹線自由席特急券のように機能します。これもまた妙に日本に似ていますが詳しいことは次項で説明します。とにかく、あらかじめ買った方が安いのです!

座席を指定するかしないかの違い

 前項の最後の方で自由席なるものの存在がまた日本に似ていると述べましたが、新幹線のように指定席車と自由席車で分かれているわけではありません。そのため、同じ車両内で自由席と指定席が混在するような感じになりますが、すでに指定された座席については座席上部にReservedと書かれた布(正式名称が分からなくて申し訳ありません)がかかっているのでそうでない座席を探します。

 さて、席を指定しない(列車も指定しない)場合は乗る列車を自由に選べるので柔軟性はあります。特に急用が生じたときにはありがたいでしょう。しかし、車内WIFIは15分しか無料で使えないという欠点があります。
 座席を指定した場合は万が一乗り逃がすことがあれば無効になってしまうという側面はありますが、どんなに混むことがあっても少なくともまずは座れます。次に、この方が安く購入しやすいです。そして車内WIFIですがこちらは乗車中常時無料で利用することができます。筆者の利用した区間であればできれば座席は指定した方がいいことが多かったようです(笑)。

乗車体験

旅のスタート地点はロンドン中心部にあるキングスクロス(King’s Cross)でした。ユーロスターの発着駅であるセントパンクラス(St. Pancrass)駅に隣接しています。キングスクロスというとハリーポッターのホグワーツ行の列車に乗車するときのシーンでモデルになった駅で、やはりあの魔法のプラットホームはありました。目印は映画に登場した分数付きのプラットホーム番号と壁に食い込んだカートです。筆者も記録程度に撮影しましたが記念撮影は忘れてしまいました(笑)。

キングスクロスー魔法のホーム

 そして暇つぶしに駅構内で撮り鉄したのでその写真も載せていきます。

キングスクロス撮り鉄
 上の写真は右が普通列車で、左の赤い列車が筆者の乗車した型の特急列車です。当時はLNERではなく、Virgin Trainsが運行していました。名称からかつて日本にも就航していたVirgin Atlanticという航空会社を連想しますが実は同じ系列の企業です。そのVirgin Trainsですが間もなく経営不振に陥り、運営権を返上してLNERが引き継ぐことになりました。鉄道業界の競争はどうも日本以上に厳しいようです。

キングスクロス撮り鉄

 これも先ほどの写真と被写体は同じです。イギリスを長い間駆け抜けてきたHSTというものになるのですが特徴は編成の両端に機関車を連結し、その間に客車を10両前後組み込んでいるところです。筆者の乗車した区間は東海岸本線を走っており、エジンバラ以北が非電化なので多くはディーゼル機関車を連結していました。今では日立製のAzumaという動力分散型の新型特急に置き換わっており、新幹線のような走りを演出しています。

 さて、日本のような自動改札を通ってプラットホームに入るとまずは手当たり次第に乗車です。座席がしっかり固定されているところは欧州らしいところですが、乗り心地は良かったです。列車はキングスクロスを出発して間もなく加速に入りますが、これが動力集中とは思えないほどあっという間に爆走します。まるで新幹線に乗っているかのような走行音だったのが印象的でした。
座席を指定してなかったこともあって無料でWIFIが使えたのは15分だけでしたが、牧歌的な車窓が広がっていたので気にはしていません。おかげさまでイギリスの田園風景を満喫させていただきました。これでは3時間はあっという間です(笑)。到着したニューカッスルですがとてもきれいな駅だったので、しっかり撮影しました。

ニューカッスル駅

 なお、復路については終始寝ていたので割愛しますが、時々ニューカッスル始発の列車があり、空席率が大変高かったです。

おわりに

 用事があったので利用しただけの筆者ですが、期待していなかったおかげで驚かされっぱなしでした。イギリスという国は南北に長いと共に鉄道網が充実しているので国内移動は鉄道が便利です。そのついでにキングスクロス駅の魔法のホームに行くのもいかがでしょう?今では日立製のAZUMAが走っているので増々快適な旅になると思いますよ!

 

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