最初に申し上げますと確かにスロバキアには行きましたが実は首都のブラチスラバ(Bratislava、ハンガリー語名ポジョニ:Pozhony)には行ったことがありません(笑)。筆者がスロバキアで最初に訪れたところはスロバキア第2の都市であるコシツェ(Kosice、ハンガリー語名カッシャ:Kassa)でした。過去にEUの文化首都となっているだけあって、とても美しい都市です。
それにしても筆者はブラチスラバを目指さずにどこへたどり着いたのでしょう?ということで今回はスロバキアでの乗り鉄を紹介するわけですが、結論から述べますとスロバキアの乗り鉄は楽しいです!ちなみにハンガリー語名を併記している理由ですが第1次大戦まではスロバキアの多くの地域がハンガリーの一部だったことに由来します。

ZSSK

 ZSSKがすなわちスロバキア国鉄になります。ZSSKの幹線は主に2路線あり、ひとつは首都からスロバキアの南側を走り、ノヴェザームキー(Nove Zamky、ハンガリー語名エールシェクウイワール:Ersekujvar)、シュトゥーロボ(Sturovo、ハンガリー語名パールカーニ:Parkany)を経由してハンガリー国境へと至るものと、北側を走行し、レオポルドブ(Leopoldov)、ジリナ(Zilina)などを経由して第2の都市コシツェへ至る路線があります。コシツェからもハンガリーへ越境する列車こそありますがコシツェから先はローカル線を走行することになるので、本数は決して多くはありません。
 また、スロバキアの鉄道網の特徴として、国の中央部は山が連なっているので南北を結ぶ路線が少ないというところがあります。国土の西側(レオポルドブなど)は比較的地形が平坦かなだらかなので南北を結ぶ路線網がありますが、東側は大変乏しいです。

乗車経路

コシツェ~ニトラ

 乗車経路について、途中のレオポルドブまでは前項で述べた北側の幹線を走行することになります。北側の幹線ではチェコ国鉄(CD)の運行するペンドリノが最速級になりますがレオポルドブには止まらないので利用していません。代わりに利用したのは快速列車なのですが、ZSSKではこれより速い国内列車がないのでインターシティー特急並みにスピードを飛ばします。また、次項で詳しく述べますが車内も隣国ハンガリーのインターシティーとあまり変わらないかさらに良いので、インターシティーと呼んでも差し支えないでしょう。レオポルドブまでの所要時間は約5時間でした。この区間での運行頻度は1~2時間に1本程度です。

 レオポルドブから目的地のニトラ(Nitra、ハンガリー語表記でNyitra)までは前項で述べた南北を結ぶ路線網のひとつになります。ここからニトラまでは普通列車で50分ほどでの到着です。

乗車体験

 筆者が乗車したのはコシツェを午前8時8分に出発する快速R806Dargovブラチスラバ中央(Bratislava hl. st)行でした。コシツェ駅に着くとまずは自動券売機の使い方がさっぱり分からないので窓口に並びました。英語については全く期待はしていませんでしたが、結果は予想の通り、全く使いものになりませんでした(笑)。
そこでとりあえず丸覚えしたフレーズ、Listok po Nitra prosim(ニトラまでの切符をお願いします)を使うことになりました。後は適当にAno(スロバキア語でyes)を連発したらひとまずどうにかなりました。なお、この列車は座席は必ずしも指定する必要はないのですが、図らずもしっかり座席指定してくれました。そして支払いですが値段にびっくり、なんと2000円未満です(笑)。学生割引も何も使っていないのにこれなので、もしスロバキアに留学することがあれば国内旅行は破格に安くなるのでしょうか。

ともあれ、まだ40分ほど時間があったので次は駅構内のカフェで朝ごはんです。それにしてもさすがかつてハンガリーの一部だったことだけはあってか、ハンガリーにいるときによくおやつとして食べていたハンガリー語でkakaoscsiga、ココアカタツムリと直訳できるココアロール(?)がここにもあるのです。スロバキア語ではkakaovy slimakといっていました。ちなみにコーヒーも頼んだのですがスロバキア語ではkavaになります。

ココアロール

 朝食を終えたらホームに移動しますがZSSKの赤い客車が長大編成を連ねて待機していました。一部高速化対応した新型客車もあり、筆者が乗車したのはその客車でした。

待機中のR806列車

 それにしても乗車してみるとこれまたびっくり、本当に2等席か疑いました(笑)。4人掛けのボックスシートなのですが座ると背もたれも含め妙にフカフカです。しかも真ん中にコンセント付きテーブルがあり、車内WIFIもあるので長時間乗車でのパソコン作業に向いています。また、ゆとりのある座席配置になっているので窮屈には感じませんでした。このような2等席はハンガリーのインターシティーなどで一部採用されています。
 なお、従来のコンパートメント座席もあり、そちらは大概座席を指定してない乗客が利用することが多いです。

 午前8時8分、筆者の乗車していた号車がほぼ満席状態になって定刻通り出発すると、気が付けば川に沿って谷を走ります。車窓はたちまち山がちな風景が主役になります。ジリナを過ぎるまではこのような風景が長いこと続き、時々山城跡も見えました。なお、乗車したのが3月初頭だったので残雪も所々みられましたし、スキー客も依然少なくなかったです。

R806車窓
R806車窓
R806車窓

 レオポルドブに到着するころには列車はデッキであぐらをかく乗客も目立つような満載列車と化していました。目立つというよりは溢れているの方が近いかも知れません。ともあれ、筆者はレオポルドブで下車しますが接続列車の出発時刻まで1時間以上もの時間がありました。暇つぶしに駅の周りを散歩してみたものの何もないのですぐに駅に戻り、待機中のノヴェ・ザームキー行の列車に乗り込みました。ここから先は新型の気動車(全席自由席)でなだらかな丘陵地帯をのんびり走る癒しの車窓が広がり、ニトラへと至るのでした。ここでもWIFIが使えたのは衝撃でした。

レオポルドブ駅
ノヴェ・ザームキー行普通列車

おわりに

 いかがでしたでしょうか?日本ではなかなか耳慣れない地域での乗り鉄を紹介させていただきましたが、長距離を安くしかも快適に移動できてしまうスロバキアに筆者は一目ぼれしてしまいました(笑)。車窓も素晴らしいのでこの9月に再びスロバキアを目指すことになりました(笑)。
物価も欧州とは思えない安さなので旅人にも優しい国です。とにかく一度は訪れてほしい国です!

 

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