近年の新幹線の発展は著しいもので、しかも本数の多さもまた目を見張るものがあります。筆者のよく使う東海道新幹線に至っては最速級ののぞみ号が最も運行頻度が多く、それも次回のダイヤ改正で最短5分おきに発着があるという驚異的なものです。
各国の高速鉄道に目を向けてみると韓国のKTXの運行頻度はソウル―釜山間では東海道新幹線に近い運行頻度があります。欧州もフランスのTGVやドイツのICE、スペインのAVEなどと様々な高速列車がひしめいていますが、多くの場合1時間に1本程度の運行が普通です。

 話を戻しますが今や新幹線を代表する存在となった東海道新幹線ですが、急いでいない限り筆者が重宝しているのは運行頻度が最も少なく、しかも各駅にとまるので所要時間も長くなるこだま号です。今回は筆者がこだまを重宝する理由とこだまの魅力を紹介します!

こだまの歴史

 こだまという名称はかつて東京~大阪間を結んでいた東海道本線の特急列車こだま号を継承した形になります。在来線特急としてのこだまは国鉄史上初の電車特急で、これまで7時間はかかっていたところを5時間にまで縮めるという快挙を成し遂げたビジネス特急でした。つまりこのこだまが登場するまでは東京―大阪間の日帰りはあり得なかったのです。1964年に東海道新幹線が開通すると在来線特急としてのこだまは廃止されますが、名称はそのまま東海道新幹線に引き継がれました。新幹線としてのこだまを最初に担った0系は1999年まで東海道新幹線を駆け抜けました。

こだまの運行頻度は?(東海道新幹線)

 こだま号自体は山陽新幹線でも運行されていますが相互直通運転をするものがないので、ここでは東海道新幹線のみのものを紹介します。なお、2013年に東京発岡山行のこだま号に乗車したことがありますが2019年までにそのような運行形態は消滅しました。
 東海道新幹線内ではこだまは基本は毎時2本程度、すなわち30分に1本運行されています。夕方以降を除いて殆ど東海道新幹線の終点である新大阪まで運行します。夕方以降になると新大阪行が殆どなくなり、名古屋どまりになり、やがて静岡行、三島行の列車が現れます。参考までに東京からの下り列車の最終はこだま号の三島行です。

こだまの魅力と難点

 急いでいないのであればこだま号は魅力的な列車です。他の列車と比べて自由席の占める割合が高くなっており、かつ、普段は空席率も高い点です。座席を指定しなくても座席にありつけることは本当にありがたいことです。また、満席になることがあまりないという意味ではゆとりを持った乗車にもつながります。
空席率という意味では指定席にも当てはまりますが、こだまの場合は空席が目立つ状態で追加料金を払ってまでわざわざ座席を指定するのは大概損となる場合が多いのが否めません。ただし、指定席料金で最も安いのがこだま号であるという点もまた否めません。

 いくら座席にありつきやすいとは言っても急いでいるのであればやはりそうもいかないのも現実です。各駅に止まるだけならまだしも通過列車の待避による1駅あたりの停車時間が長くなることもあり、仮に品川から京都まで乗車するとして3時間はかかってしまいます(名古屋までは2時間以上が目安です)。同じ区間をのぞみ号で行けば2時間ほどで辿り着けるだけに、1時間の差は致命傷でしょう。しかも運行頻度はのぞみ号の方が多いのでどちらがいつでも乗車できるかとなれば結局のぞみ号なのです。

 乗車時間だけではありません、こだま号にはなんと車内販売がありません!先ほど品川―京都はこだまで3時間要したと述べましたが、駅弁や飲み物などをあらかじめ用意しないとこれは退屈です(笑)のぞみ号やひかり号は気が向けばコーヒーや弁当、ある意味名物?と言える新幹線アイスなどを買えるだけに、乗車時間の長いこだま号でそれができないのは少々痛いです。
ただ、車内に自動販売機がある他、先にも述べたように停車時間が長くなることがあるのでその間にプラットホームの弁当屋やキオスクで買うという手もあります。ちなみに筆者は乗車駅でごっそり買ってからこだまでちゃっかり宴みたいにします(笑)。

実はコスパ最強!

 時間はかかっても最もお得に乗れるのもまたこだま号の魅力です。東海道新幹線でお得に乗るというと年会費を払ってExpress予約に入会するのが主流ですが、こだまについてはそうせずともお得な商品(運賃)があります。その中の定番として「ぷらっとこだま」という商品があり、これなら東京・品川から新大阪まで片道10500円(繁忙期は値段が異なります)です!これは指定席という条件があるので売り切れが早いという難点はありますが、ぜひ使いこなしたいです。JR東海ツアーズのみならずJTBでも買えるところも有難いです。インターネットでは乗車1か月前~5日前での購入になりますが、電話か窓口での購入だと前日まで可能です。

ぷらっとこだまでは追加料金でグリーン車にアップグレードしたバージョンのプランもあり、東京・品川から新大阪だと1500円追加して12000円になります。このぷらっとこだまですがさらに1ドリンク引き換え券ももらえるのでさらに有難い切符です。
 しかし、この切符で気を付ける点としては通常の切符で東京都区内から乗車するとわざわざ東京駅か品川駅までの乗車券を買う必要はないのですがこの場合は必要です。また、通常の指定席乗車券では乗り遅れてもそのまま後続列車の自由席に乗車することができますが、これについては不可です。

こだまでグリーン車満喫してみた!

 グリーン車とは言ってもこのとき筆者はぷらっとこだまは使っていません(笑)。家族がエクスプレス予約の会員であることもあってここで活躍したのはこだまグリーン車のファミリー割引というものでした。家族旅行かつ土休日の場合はこちらの方がお得なようです。
筆者が乗車したのは4月30日と、異例の10連休の真っただ中です(笑)。乗車区間は品川駅(9時4分発)から京都駅まででした。乗車時間は3時間、筆者はルーティン通りに朝ごはん、飲み物を買い込みます。品川駅ではJR東日本の在来線構内の方が弁当店などがはるかに充実しているのでそこで買い込みましょう!新幹線側の構内は想像以上に店舗がありません(笑)。スターバックスコーヒーがあるだけで、そこが唯一の救いです。

 乗車してみるとそこはさすがにグリーン車、座席はシートピッチのみならず幅もゆとりがあります。座席幅が広いことでシートテーブルもやはり普通席より大きいのでパソコン作業がしやすいです。コンセントも普通席では窓側にあるのに対してグリーン車では肘掛け部分にコンセントがあるので通路側であっても電源には悩みません。さらにグリーン車ではWIFIが飛んでいます、つまりパソコン作業には申し分のない環境です。おかげさまで筆者も乗車中はじっくり執筆に取り組ませていただきました(笑)。これでは3時間もあっという間です。

終わりに

 いかがでしたでしょうか?こだまは遅いとは言っても意外にも魅力のつまった列車です。グリーン車だって安く乗れてしまうので一工夫すればとても快適な旅になるはずですが、乗車前に買い込むことだけは忘れないようにしましょう(笑)。
最後にぷらっとこだまの取り扱いが9月30日以降あるかどうかが怪しいことだけ添えて〆とさせていただきます。

 

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