「不安や恐怖を感じる特殊な状況で一緒にいる人に恋愛感情を覚える心理作用」、皆さんご存知の「吊り橋効果」ですね。特殊な状況とはいっても、普段の生活の中に映画やドラマのようなシチュエーションがそうそうあるものではありません。

吊り橋効果は、ドキドキやハラハラなどの精神や身体的反応が恋愛感情を抱いていると脳に錯覚させる効果です。古典的ながらも不安や恐怖を感じる状況といえば肝試し、現代風に表現するとミステリースポットへの訪問といえるでしょうか。

恋愛感情に似た心理作用を引き起こすポイントはどのようなものか。また、プラスαを演出、ゾクゾク感を増加させるお勧めのミステリースポットをご紹介します。

吊り橋効果のトリガーはドキドキ感!

通常では関係性のない不安や恐れが恋愛感情になるのでしょうか。これは、プレッシャーなどの影響で心拍数が上がった状態を恋愛感情によるドキドキ感と脳が認識するためです。そのため、プレッシャーを受けていたりエキサイティングしたりしている状況の周囲にいる人(特に異性の人)を強く意識することに繋がります。

つまり、日常生活にはないドキドキ感、一種の興奮状態が吊り橋効果を発動させるトリガーとなる訳です。たしかに、映画にでてくるような命の危険に関わるアクシデント、トラブルを一緒に乗り越えれば特別な感情が芽生えることは頷けますね。

「観ると一週間後に危ないことが起こる映像に遭遇することもなく、イケメンのスパイが活躍する諜報戦に巻き込まれることもない生活を送っているのに、吊り橋効果が起こるはずないじゃない」と思う方もいるかもしれません。

ここで、ポイントとなるのが吊り橋効果のトリガーはドキドキ感ということ。モニター画面からでてくる怪異に襲われず、インポッシブルな状況に置かれなくても吊り橋効果の心理作用は発動するのです。興奮や緊張、体を動かすことで心拍数は上昇し、この心拍数上昇時のドキドキが、恋愛感情と錯覚させる心理効果をもたらします。

エキサイティングな状態を得るためにはライブでの鑑賞がお勧めです。もちろん、鑑賞する演目にもよりますが、ライブハウスやスタジアムなど独特な空間での一体感や、観客を魅了するプレイヤーの技は間違いなく心拍数上昇に繋がります。

体を動かすことが好きな人は、スポーツジムやスポーツサークルなどへいくことが効果的です。また、トレッキングやハイキングのように適度に体を動かすものも良いでしょう。ジムのプログラムメニューをこなしたり、トレッキングコースを周ったりと一定の時間を一緒に過ごすことに加えて、運動による心拍数の上昇により一層の吊り橋効果が期待できます。

根っからのインドア派、部屋でゴロゴロしていたい場合には、不安や恐怖感を与えるホラーやサスペンス映画の観賞がお勧め。もちろん、ホラー系だけではなく、笑いによる興奮状態を促すバラエティー番組もドキドキ感上昇に繋がります。

チェスやオセロ、TRPG、将棋などのボードゲームや格闘系・戦闘ミッション系のゲームも緊張や興奮を促します。ツーマンセルで難易度の高いミッションをクリアしたときには、達成感と共に適度な興奮状態を得られるでしょう。

もっとも、1対1の対戦ゲームで一方的に勝ちすぎるとドキドキ感よりも、相手のイライラ感が増大するため、大人の対応が必要かもしれません。

このように、生命に関わるような状況にならなくても、恋愛感情に似た心理現象を引き起こす吊り橋効果を得ることは、十分に可能なのです。

錯覚した恋愛感情だからこそ継続的なアプローチが必要!!

オススメのミステリースポットを紹介する前に大事なことに触れておきましょう。吊り橋効果で得られる恋愛感情はあくまでも錯覚です。心拍数が上がったことによる勘違いと言い換えても良いでしょう。

しかしながら、勘違いの感情とはいっても恋愛のきっかけにはなりますし、お互いにそれほどの関心がなければ、協力関係は構築できても恋愛感情とは錯覚しないはずです。ただ、ここで問題となるのが、錯覚で生まれた恋愛感情が長続きしないことです。

時間が経過して冷静になるほど、錯覚の恋愛感情は沈静に向かいます。相手と同程度で恋愛感情が続いていれば問題はありませんが、なかなか上手くはいかないものです。こちらは思い続けていても、相手が冷静となり「あれれ、おかしいぞ」と思ってしまうと吊り橋効果の心理作用も終了です。

そのため、吊り橋効果の心理作用が働いているあいだに、勘違いが本物となる継続的なアプローチ、モーションが大切といえるでしょう。

ドキドキトリガーを発動させるミステリースポット

地元にあるミステリースポットでも吊り橋効果は期待できますが、せっかく訪れるのですから観光も兼ねたスポットに足を延ばしてみてはいかがでしょうか。昔から日本の歴史に名を連ねる都である京都。有名な観光地として日本のみならず世界中の人々が訪れる観光スポットですが、同時に日本有数のミステリースポットとしても知られています。

観光地京都の中でもはずせないスポットが清水寺です。願掛け由来の「清水の舞台から飛び降りる」というフレーズをご存知の方も多いのではないでしょうか。多くの観光客で賑わう清水寺も、歴史を振り返るとミステリースポットたるストーリーが残っています。

鳥辺野(とりべの)、かつて清水寺がある地域はこう呼ばれていました。その昔、鳥辺野地域は死体が収容される場所であり、清水の舞台の下にも死体収容所があったとされています。舞台から飛び降りる覚悟で告白している光景を、幾つもの霊が見ていると考えるだけでドキドキとゾクゾク感が上昇してきますね。

女性の乗客を目的地に運ぶと、女性の姿はなくシートが濡れていたという怪談を耳にした経験はありませんか。そう、オカルトや都市伝説では鉄板のタクシー怪談ですね。ここで登場する目的地が、京都のミステリースポットの一つ深泥池(みどろがいけ・みぞろがいけ)です。

入水自殺者が絶えない場所であること、怪談に登場する怪異が女性であることから、深泥池の周辺では女性客を乗車拒否できるという噂まであるほどです。また、人魂の目撃談や池の周囲を歩くと何者かに足を引っ張られるなど、怪異談に事欠かないスポットといえるでしょう。

もちろん、日本だけではなく海外にもミステリースポットはあり、チャンスがあれば訪れてみたいものです。アメリカを代表する観光スポットの一つがニューヨーク。その中でも、マンハッタン地区にあるワシントンスクエアは、多くのストリートパフォーマーやストリートミュージシャンを見ることができ、公園の噴水周辺は観光客のみならず地元民の憩いの場所です。

現在華やかなワシントンスクエアも、公園となる以前の1800年代初頭、このエリアはアフリカから連れてこられた奴隷や貧困層の公的な埋葬地でした。また、黄熱病の流行で亡くなった多くの人々も、ここに埋葬されています。埋葬地としての役割は1825年に終わりを迎えていますが、公園の下には現在でも無念の死を遂げた2万人以上の死体が埋まっています。

吊り橋効果がもたらすドキドキ感は、錯覚とはいえ恋愛感情のきっかけを作ることには有効といえるでしょう。そのため、不安や恐怖を増加させるミステリースポットはある意味理想的な場所です。ただ、オカルトやミステリースポットへ訪れるのは自己責任、更に人によっては苦手とする人もいるため無理強いは禁物です。

せっかくの二人の時間で嫌われてしまっては本末転倒になってしまいます。相手の好みに合わせて、ドキドキのトリガーを発動させましょう。

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