博多駅を通る路線は2社1局4路線と駅の規模に比べるとこぢんまりした感じですが、走っている特急列車の行き先は7方面、列車名は16種類にもなっています。昔は列車ごとに列車名が付けられていましたが、今は主な行き先別に付けられています。博多駅から乗換なしに向かえる場所が多いことになり、いかに九州のセントラルステーションにふさわしい位置づけと役割を持っているかが分かります。

のぞみ・ひかり・こだま

新幹線
のぞみ号は東海道新幹線から直通する最速達列車、ひかり号は東海道・山陽新幹線を走る速達列車、こだま号は山陽新幹線内の各駅停車としての役割を担う列車名になっています。九州新幹線が山陽新幹線に直通するようになって、ひかり号はさくら号に置き換えられてしまい博多駅では絶滅危惧種状態、乗車するのがとても難しくなっています。

のぞみ号もさくら号の影響を少なからず受けていて、定期列車以外の列車では山陽新幹線の所要時間がさくら号よりも長い列車がでてしまっています。ダイヤ編成の都合によるものでしょうが、列車種別が上位の列車が下位の列車よりも遅いのは不可解です。山陽新幹線を走る定期列車以外ののぞみ号はひかり号に列車名を変えて、差額料金を取らないようにすれば良いかもしれません。

こだま号はかつての花形車両500系から九州新幹線用N700系まで、さまざまな形式の列車が走っています。多くは500系とひかりレールスター用の700系で、700系列車の場合は自由席でも7・8号車に乗車すればゆったり4列シートとなっています。博多南線の特急列車はこだま号が博多駅から博多南駅行となるものが多く、中には停車時間が短くてすぐに発車するものもあり、今では回送列車を営業列車として仕立てているという感じではありません。

みずほ・さくら・つばめ

新幹線
みずほ号は九州・山陽新幹線の最速速達列車、さくら号は同じく速達列車、つばめ号は九州新幹線内の各駅停車となっています。つばめ号は日本を代表する特急列車名のひとつとして長い歴史を持っていて、各駅停車にはもったいないという感じがあります。また、みずほ号、さくら号は寝台特急・ブルートレインの時代が長かったこともあり、列車名が発表された時には違和感を感じてしまいました。

さくら号は山陽新幹線内ではひかり号と同じ役割の列車となっています。基本的にはのぞみ号に追い越されることはありませんし、停車駅や所要時間に大きな差は見られません。九州新幹線内では熊本駅以南をつばめ号にかわり各駅停車となる列車もあるので、みずほ号との役割分担ははっきりしています。

列車名に違和感を感じたさくら号ですが、普通車指定席車両のシートは新幹線車両の中でも座り心地の良いものと感じています。さくら号のグリーン車と普通車指定席車の乗り比べをしましたが普通車の方が良く、それ以来、山陽新幹線で指定席を利用する際にはまずさくら号普通車指定席の空席状況を確かめています。

ソニック・きらめき・にちりんシーガイア

特急
博多駅から鹿児島本線上り特急として発車しているのがソニック号、きらめき号、にちりんシーガイア号の3列車です。ソニック号はユニークなマスクの883系とかもめ号にも使われている885系の2形式の車両が走っています。いずれの車両も制御振り子式でカーブを高速で走り抜けることが出来ます。883系の1号車グリーン車が先頭車両になった際に座席からの前面展望を見ていると、制御振り子で車体が傾く様が良くわかります。

ソニック号はもともとにちりん号の一員として走っていましたが、883系に形式が統一された時に列車名が883系愛称名のソニックになりました。列車は小倉駅から折り返して日豊本線に入って、多くが大分駅行きとなっています。大分駅からは宮崎方面に向かうにちりん号と乗り継ぎがすぐに出来るようにダイヤが組まれています。

きらめき号は小倉駅もしくは門司港駅行の鹿児島本線内特急で、以前はソニック号と共に博多・小倉間で1時間3本ダイヤを組んでいて、博多に出かけるにはとても便利な列車でした。現在は上りが主に夕方以降、下りは朝と夕方以降のダイヤとなっていて、日中は走らなくなってしまいました。

にちりんシーガイア号は宮崎市にあるリゾート施設のフェニックス・シーガイア・リゾートの名を冠した列車です。にちりん号の博多・大分間がソニック号となって、小倉駅発の下り1本を除いて大分駅始終着となりました。それでも上り1本、下り2本が昔のように日豊本線に入る博多駅発のにちりん号の歴史を刻み続けています。

かもめ・みどり・ハウステンボス

鹿児島本線特急
博多駅から鹿児島本線下り特急として発車し、鳥栖駅から長崎本線に入って行くのがかもめ号、みどり号、ハウステンボス号の3列車です。かもめ号は昔から長崎行の特急として走っていて、山陽新幹線博多開業の時には京都発長崎・佐世保行のディーゼル特急でした。その名は一旦消滅しましたが、長崎・佐世保線の電化により小倉・博多発長崎行の特急として復活しました。

列車は「白いかもめ」と名づけられた制御振り子でかっ飛ばす885系と、個人的にはグリーン車のゴージャスさは一番と思っている787系の2形式が使用されています。急いで出かける時は885系のかもめ号で、ゆっくりと有明海の光景を楽しみたいときは787系のかもめ号を利用するようにしています。

みどり号は大阪・博多間のディーゼル特急として走りはじめ、世界初の寝台電車となった581系の昼行特急として新大阪・大分間を走るなど、本州から九州へ向かう代表的な昼行特急列車でした。歴史ある列車名はかもめ号と同様に山陽新幹線博多開業で消滅した後、長崎・佐世保線の電化により復活し、当時としては4両編成という驚きの短編成で肥前山口駅までかもめ号と併結される運行となりました。

その後のみどり号はハウステンボスのオープンに伴って、佐世保線早岐駅から大村線に入りハウステンボス駅に向かうハウステンボス号の運行開始と共に併結運転を開始しました。時には特急列車としては珍しいかもめ号までも併結列車とした3階層列車が走ることもありました。現在は併結列車はハウステンボス号だけで、併結列車は783系、単独列車には787系での運行もあります。

ハウステンボス号はその名のとおりテーマパークのハウステンボスを目指すという、列車名がそのまま施設名というおそらく唯一の特急列車でしょう。テーマパークを目指す列車なので、定期列車より臨時列車の方が多くなっています。柔軟な運行ということではありますが。併結相手のみどり号はハウステンボス号の運行日は783系で、運休日は787系となって車両設備など大幅に異なる列車があります。

ゆふ・ゆふいんの森

ゆふ・ゆふいんの森
博多駅から鹿児島本線を下り方面に向かい久留米駅から久大本線に入る列車がゆふ号とゆふいんの森号です。ゆふ号はキハ185系の列車で、博多・別府間の急行列車・由布号が格上げされて走りはじめました。久大本線の沿線にあるフルーツの里田主丸をはじめとして、水郷で知られる日田、おんせん県大分にふさわしく日田温泉、天ヶ瀬温泉、由布院温泉、別府温泉と様々な観光地に向かうことができます。

ゆふいんの森号は、キハ71系と同72系で運行されている列車で、おんせん県大分を代表する温泉地となっている由布院温泉を目指す列車として生まれました。JR九州のD&S列車のはしりとなる列車の車両はハイデッカー構造なので、いつ乗っても魅力あふれる沿線風景をワクワク楽しみながら旅できる列車です。

かいおう・有明

かいおう号と有明号は通勤ライナーが走っていないJR九州の中で、はっきりと通勤ライナー的性格を持っている列車となっています。かいおう号は下り朝2本、上り夜2本が博多・直方間を走っていて、篠栗線・筑豊本線電化に伴って誕生したJR九州一新しい列車です。列車名は直方市出身の魁皇関にちなむもので、鉄道としては人名にちなんだ珍しい列車となっています。

有明号はにちりん号と並ぶ九州内特急の代表としての歴史がある列車名で、かつては鹿児島本線内発着の特急列車はすべて有明号ということがありました。西鹿児島駅発着の有明号がつばめ号となってからは、熊本駅発着列車となり、鹿児島本線の代表列車の座を譲り補助的列車という性格に甘んじることになりました。九州新幹線博多開業で博多駅発着の熊本方面への在来線特急列車は全廃され、有明号の歴史は閉ざされるかと思われましたが、幸運にも存続されたものの列車本数は今では朝上り1本になってしまいました。

博多駅には福岡市地下鉄空港線を除いて特急列車がやって来ます。九州を旅するには博多駅をハブにすればとても便利なので、帰省したらたびたび博多駅発の列車で長崎や熊本、鹿児島へと旅していました。魅力的なゆふいんの森号には博多~久大本線~大分~豊肥本線~熊本という九州縦断ルートで何度も乗車しました。熊本地震の影響で豊肥本線が一部不通になっていますが、全線開通した際にはまた旅したいと考えています。

 

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