どうもこんにちは!
 お年玉で水槽を買う小学生だったgekcoです。
 ワタクシ、爬虫類や両生類が大好きないわゆる「ハペ屋」でございます。爬虫類や両生類の魅力は読者がうんざりするくらいたくさんありますが、その一つに「溢れ(すぎ)る野生」が挙げられます。近頃、ヘビやヒョウモントカゲモドキを見て「きゃわいい♪」とか言っちゃうお声も聞かれますが(まぁ、俺もときどきそう思うけどさ)、本来の奴らの魅力はやっぱり野生っぽさだと思うのですよ。そんな奴らの「野生」を存分に堪能するなら、やはりフィールド、生息地に行くしかないな、と。派手な外国産種じゃなくても、国産種だってフィールドでの輝きは相当なもんです。しかし、奴らを探してフィールドへ赴くと、思わぬアクシデントに見舞われることも。
今回は、ワタクシgekcoがフィールドで体験したハペな事件の一部をご紹介!

事件簿① 迷子になっちゃった♪編

 ワタクシ大学院にいたころ、淡水にすむカメの調査をしておりました。ある日、T県にあるT沼で調査をしていたところ、あろうことか道に迷ってしまったのです。
元々、RPGの画面上でも迷子になるような方向音痴のワタクシ、こうなると絶望的です。こっちから来たはず、いや待てあっちにも道が、などとやっているうちに日没、辺りがどんどん暗くなっていきます。こいつは、ヤバイ。とりあえず落ち着こう。
手持ちの装備は調査用の器具と、ポケットナイフ、ライト、お茶500ml。…地図がない。あ、研究室の机に置いてきた!ちなみに、まだスマホなんかない時代でしたね。
今いるのは農業用っぽい未舗装道路で、右手に林、左手に茂みと、その向こうにT沼の水面。この水面に沿って歩けば、大きな道路に出られるはず。沼沿いの真っ暗な道を、トボトボと歩く。心細いったらありゃしない。
しばらく歩くと、水面付近から、ボソボソと話すおっさんの声がしました。きっと夜釣りにきた釣り人のおっさんだ!やった、おっさん助けてくれ!
 嬉しさにワナワナしつつ、できるだけ平静を装い、「すいませーん、道に迷っちゃってハハハ」と言いながら近づくと…。
「グボエッ!!」という何かを吐き出すような不快な声とともに、「ドッポン!」と水面に落下する音。
もうね、なりふり構ってられません。だって怖いんだもん。「もぎゃー!!!!!!」とか言いながら全力疾走、気づいたら大きな道路に出ていて、ちょうどよく通りがかったタクシーを拾い、なんとか助かったのでした。
ハペ屋の読者(いるのかな?)ならお判りでしょう。ワタクシが救いのおっさんだと思っていた相手は、ウシガエル。ボソボソ聞こえていたのは鳴き声がくぐもっていたからで、ワタクシの存在に驚いて急に飛び込もうとしたから「グボエッ!!」なんて鳴き声になったんですな。
いや、ほんとに怖かったんだって。マジで。

事件簿② 水没しちゃった♪編

 これも、野外調査中の話。結構ハードな調査で、「胴長」という長靴の親玉みたいなのを履いて川の中に入らなければならない調査でした。釣りをやる人なら「ウェーダー」って言えばわかりますかね?防水のオーバーオールみたいなやつです。
この時、まだ胴長初心者だったワタクシ、先輩と一緒に調査に来て、技術を教えてもらいながら調査してました。
先輩「先につま先でツンツンして深さを確かめてから入るんだよ?」
gekco「わかりました!」
というわけで、言われたとおりにツンツンして深さを確かめ、「よし膝くらいだな」と判断してそのまま水中へ。
無事に着底!…のはずが。水底についたと思った、その瞬間!
「ずぶぶぶぶぶぶぶ」
あれれぇ、おっかしいな、俺の胴長が見えないぞ♪
水底だと思ったのは泥の表面で、水中とはいえワタクシの体重を支えられるはずもなく、そのまま水底に突き刺さるようにまっすぐ沈み、胴長の中まで浸水しちゃいましたとさ。
しかし、本当に恐ろしいのはここから。胴長というのは、水没しちゃうくらい水が入ると、重くて身動きが取れなくなるんですな。ほんっとに、片足上げることもできない。ゆっくり沈み続ける俺。笑い転げる先輩。
けっきょくどうにもならず、乗ってきた車にワイヤーをつないで車で引っ張り上げてもらい、やっとこ上陸を果たしたのでした。1人だったら、そのまま河童にでもなっていたやもしれない…。

事件簿③ 没収されちゃった♪編

 これは、ワタクシの新婚旅行の時の話。
あ、ワタクシ結婚しております。こう書くと全国の独身ハペ屋に袋叩きにされそうですが、このあたりの話はまた別に書きますから許してね。
 で、話は戻りますが、新婚旅行は沖縄に行ったんですよ。ハネムーンで沖縄、良いでしょう?青い海、白い砂浜、キャッキャウフフ・・・否!ハペ屋たるもの、沖縄まで行くならやはり原生林「やんばる」の生き物を見なければ。クロイワトカゲモドキ、イシカワガエル、リュウキュウヤマガメetc。こういった奴らに会うのが狙いだとは嫁に一言も言わず、「沖縄楽しみだね♪」とか言ってたわけです。よく離婚されなかったもんだ。
 さて、生き物目当てでフィールドに行く場合、いくつか持っていく道具があるのですが、そのうちの一つに、ハペ屋必携「ピンセット」があります。30センチくらいの、長いやつ。これが一本あるといろいろと使えて便利なんですな。手が入らない隙間に入り込んだヤモリを追い出す、細かなサンプルをつまむ、ムカデなど素手で勝負できない相手をつかむ、などなど。
一応、「新婚旅行」ってことにしてあるので、それっぽい準備もしなきゃならんわけですが(頼むから、嫁さんに言わないで、お願い)、そうこうやってたうちに、荷物にピンセットを入れるのを忘れたんですよ。家を出る直前、「あっピンセット!」と思い出し、機内持ち込み用のバッグに入れちゃったんです。これでOK、待ってろ沖縄♪とか思いつつ成田空港に向かい、搭乗手続きを進めていると…手荷物検査で引っかかった!
目の前で、空港職員のミナサマが数人集まってざわざわしてる。その間、ワタクシの心もざわざわですよ。何が引っかかったかというと、なんとあのピンセット!
実は、機内には20センチ以上の工具は持ち込めない決まりがあるのです。ワタクシがバッグに放り込んだ30センチのピンセットは「工具」に分類されちゃうらしいんですな。これって、いわゆるハイジャック防止とか、機内で暴れたら困るからとか、そういう理由だと思うんです。そりゃ、30センチのスパナとか金づち持って機内で暴れたら困りますよね。でも、こちとらピンセットですぜ!?
基本的に、注意されたら歯向かったりしない平和主義のワタクシですが、このときばかりはちょっと言ってみましたよ。
「えっピンセットって工具なんですか?」
「そうですね(ニコッ」
はい、終了。
かくして、ワタクシの愛用していたピンセットは没収品を入れる透明ケースに入れられ、空港利用者の晒し物と化したのでした。その日の利用者も驚いただろう、機内にピンセット持ち込むやつってどんなやつだよって。すんません、ワタクシみたいなやつです。
ちなみに沖縄到着後、すぐにお店を探して新しいピンセットをゲット、予定通りやんばるの生き物を満喫してきました♪

ハペな事件をご紹介と言いつつ、フィールドで経験したドジ話のお披露目、みたいになっちゃいましたね。まぁ、ちょっとした(?)トラブルなんかも含めて、フィールドワークってのは楽しいもんなんです。まだフィールドに出たことのないハペ屋の皆様、一回やるとハマりますぜ♪

 

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