与論島には、名前が付いている海岸は約60箇所。
第五回目は、島内で一番きれいと言われる海岸「とぅまい」

◇名称:とぅまい

とぅまい

◇住所:鹿児島県大島郡与論町那間

◇特徴:
 ・真っ白できめ細かい砂
 ・「寺崎」の双子の海岸
 ・映画「めがね」のロケ地
 ・駐車場、トイレがある

◇オススメ度 ★★★★★
◇海岸の広さ ★★★☆☆
◇メジャー度 ★★★★☆
◇アクセス  ★★☆☆☆

ヨロンで一番きれいな海岸

とぅまい

例えば初めてヨロンに来られた方にオススメしたい海岸となると、たくさんあって困ってしまう。
人が立ち入れる海岸が約60箇所もあるので、好みや楽しみ方によってオススメしたいポイントも当然変わってくるのです。
朝日を見たいなら東側、夕日なら西側、海を眺めてボーッとしたいなら日陰に入れる所。
シュノーケリングやSUPでも、お魚をたくさん見たいのか地形を楽しみたいのか、ウミガメに会いたいのか。

でも、とにかく、きれいな景色を目に焼き付けたり、写真に撮って満足して帰ってほしい。
ヨロンは360度きれいな海だよね、と思うかもしれませんが、海岸そのものがきれいな所となると限られてくるのです。

島内で一番きれいな海岸と名高いのが、今回ご紹介する「とぅまい」です。
他の海岸と何が違うの?と言えば、一面に広がる白砂!

海岸によっては、大量のサンゴが打ち上げられていたり、丸く削れた小石が密集していたりと様々なのですが、この「とぅまい」だけは、きめ細やかな真っ白な砂を楽しめるのです。
裸足になって歩いてみると、白砂の細かさがよくわかります。
指の間に入った砂が、粉のようにサラサラとして気持ちいい。

ヨロンのお土産に、とぅまいの白砂はいかがでしょうか?
小瓶に入れて持ち帰り、ヨロンが恋しくなった時に眺めれば、青い海と青い空が浮かんでくるはず。

メルシー体操

とぅまい

映画「めがね」のロケ地にもなっています。
主人公の女性が、流れてくる音楽と朝日で目覚め、聴こえてくる音を辿って海岸(とぅまい)へやって来ると、島の子どもたちや宿の主人が、謎の女性・かき氷屋のさくらさんに合わせて日課の体操をしています。
「これをやらないと、一日が始まらない」らしい「メルシー体操」です。
とぅまいに来たら、メルシー体操してみる?

それにしても、暑い日にとぅまいに来ると、映画に出てきたかき氷、食べたくなるなぁ~。
場所はかなり離れますが、赤崎海岸にあるかき氷の名店・味咲では、映画に出てきたのとそっくりなかき氷が食べられます。

とぅまい

龍神の通り道・寺崎御願(てらさきうがん)

与論島には、龍神が降りてくる道があると言われています。
天から降りてきた龍が寺崎海岸から島の中心を通って与論城跡に向かい、城跡で体を休め、天に帰る時は島を3周して、再び寺崎海岸から天に昇って帰るというもの。
何とも不思議なお話ですが、事実、与論城跡の石垣は伏せ龍の形をしており、寺崎海岸には、口を開けた雄の龍と、口を閉じた雌の龍に見える岩があります。

島内には至る所に拝所(うがん)があり、これは神事の際に拝む岩や泉などで、氏子さんが大切に守り続けています。
とぅまいの入口の手前にある「寺崎御願」も、是非知っていただきたいパワースポット。
夏にエコツアーガイドさんたちが整地された記録がありました。
http://yoron-guide.jugem.jp/?eid=1
2年に一度行われるシニグ祭りに向けて、寺崎御願(ウガン)の伐採整地を行いました。

とぅまいは双子の海岸で、すぐ東側にある「てぃららき(てぃらさき)」と併せて寺崎海岸と呼ばれています。
上記の評価でアクセスが星2つなのは、駐車場があるてぃららき側に行って、とぅまいを通り過ぎてしまう人がいるくらい、入口が茂みに隠れて目立たないのが理由です。
もし、たどり着いて他に誰も居らず、とぅまいを独り占めできたら、思う存分にその美しさに身を委ねて心を解放してください。
目に見えない不思議な力を感じることが出来るかもしれませんね。

ヨロンにはこんな言葉もあります。
「きむどぅ むぬ みゅ~る」
(心こそがものを見る)