かなり時は遡りますが筆者が欧州に留学して間もないころに一度スペインから陸路でフランスを目指したことがあります。2017年9月のことだったのですが、ブルターニュ地方にいる友人を訪ねに欧州版青春18きっぷ?のようなインターレールパスを使ってバレンシア州南部の街から2日かけてブレストまで目指しました。移動時間を含め、5日の予定でしたが急用により、1日早く切り上げてスペインに戻ることになりました。これがフランスの夜行列車との出会いにして欧州で初めて乗った夜行列車でもありました。なお、パリは列車を乗り継ぐか駅間移動をする以外のことはしてません(笑)。

SNCF

SNCFとはすなわちフランス国鉄で、高速鉄道TGVが主な主力列車のひとつです。他に高速鉄道でこそないとはいえ特急ではあるIntercite、普通列車に相当するTERを運行しています。TGVについては隣国スペインやドイツ、スイス方面へ直通運転も行っていますね。
なお、今回紹介する夜行列車についてはIntercite de nuitになるのでIntercite特急の扱いになっています。

フランスの夜行列車事情

あまり夜行列車のことを耳にしないフランス、しかも運行されていてもそれが季節運行であったり臨時であったりすることも多いので実態はなかなかつかみにくいのですがトゥールーズなど南部へ向かう場合は夜行列車の出番でしょう。ニース行もあったようですが2019年10月時点で運行は行われていない模様でした。
筆者が使ったルートはパリを20時前後に出発してオルレアンを経由してトゥールーズに午前6時台に到着するものでした。実はこの列車はトゥールーズで終点かと思いきやそこで一部車両を切り離して引き続きピレネー山脈の国境の町La tour de Carolへ向かって南下を続けます。筆者が利用した後は運用がさらに変わり、トゥールーズで車両分割を行うと片方はLa Tour de Carol、もう片方はナルボンヌ、ペルピニャン、セルベールを経由して地中海沿岸のスペイン側の国境の町Portbouへと向かうようになりました。後者のルートはかつてバルセロナを経由してパリからマドリードまで夜行列車が走っていた時に経由していたルートでもありました。今では高速鉄道が直通しているので運行はありません。

Gare Austerlitz

東京は品川であったり東京駅であったり上野駅であったり浅草駅であったり新宿駅であったり渋谷駅であったり立川駅であったりと世界的にターミナル駅がやたら多い都市なのではないでしょうか(笑)。パリもまた東京ほどではないですがターミナル駅が散在しているので何も知らないまま列車を予約してしまうと悪夢を見ることになります(笑)。
パリのターミナル駅として国際列車を使う場合にお世話になるパリ北駅及び東駅、TGVなら殆どここにまとまるMontparnasse駅などがあり、そしてオルレアン方面の各列車及びパリ発の全ての国内夜行列車が出発するのが今回利用するAusterlitz駅になります。この駅がなかなか楽しい場所だったりしちゃうんです(笑)
パリ
 クラシックなターミナル駅舎になんとも近代だが無機質なショップがそれなりの数で入居しているので違和感しかないです(笑)。この後パンスタンドのおじいさんからエクレアを買いましたがあのとき「こんばんは」を意味するボンスワーがいえなかったのが悔しいです(笑)。
パリ
パリ
 自称鉄道ファンの筆者なので撮り鉄は欠かしません、もちろんです!パリは冒頭でも述べたようにまともに観光していないのですがその前にMontparnasse駅というあまりにも無機質すぎる駅を使ったばかりだったのでこのクラシックな駅舎は美しいです。ブダペスト西駅と設計者が同じらしいような話もありますが確かに全体的な構造は殆ど変わりません。映っている機関車も日本語ではげんこつと呼ばれているらしいほどフランス国鉄の名物のような存在です。
パリ
 筆者はどうやら運がよかったようで、駅構内でコミック展のような催しをやっていました。催しとは言っても駅の一角に展示しているような感じですね。フランス語は基本的にきれいさっぱり分からない筆者ではありますがスペイン語と同じくラテン語族ですから読めば時々分かりそうな箇所はありました。それにしてもこのコミック、素晴らしいツッコミどころがあるんです。
パリ
 学部時代は鹿児島にいたのですがこのコマを見てよりにもよってパリのコミック展で薩摩藩を治めた島津家の紋章を見ることになるとは思いませんでした(笑)。このコマではおそらく「悪いドラゴンを討伐しよう」みたいなことをいっているのでしょうか。それはさておき、本題に戻りましょう。
パリ
 夜行列車の発着するホームはというとこのようにかなり魔改造されています。このホームは事前改札を終えてから入るのですが筆者の乗車券がスペイン語だったからなのかなんとスペイン語で対応してもらえました!英語は使い物にならないとよく言われるフランスですがスペイン語なら期待してもいいかもしれませんよ?

もっと眠らせて

今回利用する夜行列車は座席車と寝台コンパートメント車に分かれており、筆者が利用したのは後者でした。後者は3段ベッドになっていて、筆者は高所が怖いので一番下のベッドを狙いました。また、コンパートメント車を利用するとボトル水や耳栓などがサービスされるのでとてもありがたいです。そしてベッドもフカフカなので寝心地もよかったです。(序盤でトイレがインドアロックされていたというハプニングもありましたが車掌を捕まえて開けてもらって解決です)
パリ
乗車中はたたき起こされるまで屍のように眠っていたのですが降車駅であるトゥールーズに午前6時に着くので外は依然真っ暗なままです。そして9月なので既に寒いです(笑)。今思えばスペインに戻るのですからそのままピレネー山脈の国境駅まで乗ってもっと寝ればよかったと思うものです(笑)。
(念のため補足しますと写真の左が今回利用した夜行列車です。)

おわりに

夜行列車で寝心地がばっちりだと到着寸前までなかなか起きれないので車内体験の記録もそれだけ少なくなってしまうものです(笑)。これで間違えて座席車を使っていたら消灯しないので間違いなく眠れません(笑)。これは保証します(笑)。