瀬戸内エリアを走る観光列車のひとつに「ラ・マル・ド・ボァ」という列車があります。贅沢感ある内装の車内には、自転車も持ち込み可能。荷物スペースもゆったり取られていて、旅行客にはうれしい列車。そんな「ラ・マル・ド・ボァ」が京都鉄道博物館にて公開されたので、見学に行ってきました。

「ラ・マル・ド・ボァ」とは

「ラ・マル・ド・ボァ」は、2016年春の「晴れの国おかやまデスティネーションキャンペーン」に合わせて導入された観光列車です。もとになっている車両は、国鉄213系。1編成2両の短い列車です。

聞き慣れない列車名「ラ・マル・ド・ボァ」はフランス語で「旅行かばん」の意味。その名前のとおり、列車の外観は旅行かばんをモチーフとしてデザインされています。

「ラ・マル・ド・ボァ」の走行区間

「ラ・マル・ド・ボァ」の走行区間は、3つあります。

1つは、岡山・宇野間。この区間を走る「ラ・マル・ド・ボァ」は「ラ・マルせとうち」と呼ばれています。毎週土曜日のみの運行です。

2つめは、岡山・尾道間。「ラ・マルしまなみ」と呼ばれていて、毎週日曜日のみ運行しています。

3つめは、岡山・琴平間。「ラ・マルことひら」と呼ばれています。2019年は3月21日、4月29・30日、5月1日、7月15・19日、8月12日、9月16・23日の9日のみの運行予定です。

どの路線も運行日が限られているので、乗りたい場合は公式サイトで確認して、運行日かどうかチェックしておくといいでしょう。

なお、座席は全席グリーン車になるため、運賃のほか普通列車の指定席グリーン券を購入する必要があります。青春18きっぷなどでは乗れないので、旅行時には注意してください。

自転車も一緒に乗せられる!

「ラ・マル・ド・ボァ」の大きな特徴のひとつが、自転車を持ち込めること。

「ラ・マルしまなみ」が走る尾道は、しまなみ海道の玄関口です。尾道まで愛車とともに乗って、そこからは愛車に乗ってしまなみ海道を渡ることもできます。

自転車の持ち込みは、1編成8台まで可能です。「ラ・マル・ド・ボァ」の指定席を購入した人であれば追加料金なしで持ち込むことができますが、乗せられる台数には限りがあるため、事前に予約しておかなければいけません。

なお、持ち込める自転車は輪行袋に入れられるものに限られています。

「ラ・マル・ド・ボァ」の一般公開に行ってきました

では、京都鉄道博物館で公開された「ラ・マル・ド・ボァ」の様子をご紹介しましょう!

ラ・マル・ド・ボァ

「ラ・マル・ド・ボァ」が公開されたのは、2019年2月9日から11日までの3日間。公開された場所は、京都鉄道博物館本館1階の車両工場エリアです。

車両工場エリアには、営業線とつながっている引込線があります。京都鉄道博物館では、この引込線を利用して、現役で使われている車両をしばしば館内に引き込んで展示しています。

展示する列車によっては引込線を使った入線風景を公開するのですが、今回は公開はなし。開館直後に入館すると、もう「ラ・マル・ド・ボァ」は引き込まれたあとで、多くの人に囲まれていました。

ラ・マル・ド・ボァ

同エリアには、JR四国からやってきた「瀬戸大橋アンパンマントロッコ号」も公開されていました(瀬戸大橋アンパンマントロッコ号の公開2019年3月3日まで)。

「瀬戸大橋アンパンマントロッコ号」も岡山・琴平間を走る列車です。「ラ・マル・ド・ボァ」と2つ並んで、岡山・四国の観光をアピールしていました。ざっと見ていた感じでは、アンパンマントロッコ号はファミリー層に、「ラ・マル・ド・ボァ」は大人のグループに人気の様子でした。

ラ・マル・ド・ボァ

「ラ・マル・ド・ボァ」のヘッドマークは、いかりのモチーフが使われています。マリン感や瀬戸内エリアらしい爽やかさがあっておしゃれな印象!

ラ・マル・ド・ボァ

「ラ・マル・ド・ボァ(旅行かばん)」の名前にちなみ、窓の周りのデザインは旅行かばんがモチーフです。トランク風のデザインがレトロモダンでおしゃれな感じ。

ラ・マル・ド・ボァ

ラゲッジタグやステッカー風のデザインが、旅のワクワク感を盛り上げます。

ラ・マル・ド・ボァ

内部を見てみましょう。

通路を挟んで片側は2人がけのクロスシート、片側は窓に向かってかカウンターが作られていて、車窓の景色を楽しめるようになっています。

カウンター席も指定席なので、座りたいときはカウンター席を指定する必要があります。カウンター席にずっと乗っているのは疲れそうに思えますが、乗車時間は「ラ・マルせとうち」で1時間、「ラ・マルしまなみ」で約1時間30分、「ラ・マルことひら」で約2時間弱。それほど長くないので、気にしないという人にとってはいいのかもしれません。

ラ・マル・ド・ボァ

自転車置き場には8台自転車が置けます。自転車を載せたい場合は、別途チケット購入が必要です。また、路線によっては利用できない、あるいは輪行袋に入れないと乗せられないケースもあるので、自転車を乗せたい人は公式サイトで要確認です。

ラ・マル・ド・ボァ

荷物置き場も広々していて、大きなトランクも安心。運行区間はけっして長距離ではないのですが、こういうこまかな気遣いは旅行客にとってはありがたいもののひとつですね!

ラ・マル・ド・ボァ

車内には、アート作品も飾られています。蒸気機関車風のオブジェは、よく見ると、旅行に関連した小物を組み合わせて作られています。これはカメラですね。

ラ・マル・ド・ボァ

これはお弁当箱や水筒、カトラリーがモチーフ。大人っぽい雰囲気です。

ラ・マル・ド・ボァ

カウンターの上には本棚が作られていて、瀬戸内エリアの観光案内本や、自転車旅行関連の本、オブジェが置かれています。この本は、自由に読んでもいいそうです。車窓の景色を眺めながら、のんびり観光の予習ができそうです。

ラ・マル・ド・ボァ

グッズ売り場。走行時には、ここで「ラ・マル・ド・ボァ」のオリジナルグッズが販売されます。

パンフレットを見ると、オリジナルスイーツの販売(要予約)もあるそうです。瀬戸内の名産品を使ったオリジナルスイーツは見た目も可愛く、とても美味しそう!女子ウケしそうな感じがします。

ラ・マル・ド・ボァ

ただし、今回は車内のグッズ販売コーナーはオリジナルグッズの展示のみ。

ラ・マル・ド・ボァ

そのかわり、車外でグッズの特別販売が行われていました。販売されていたのは、岡山の帆布を使ったバッグや、「ラ・マル・ド・ボァ」モチーフのクリアファイル、ボールペン、マスキングテープなど。岡山の名産品も販売されていました。

ラ・マル・ド・ボァ

クリアファイル、キーホルダーなどのグッズはお値段もお手頃。記念に、クリアファイルとピンバッジを購入しました。

「ラ・マル・ド・ボァ」の乗り方

「ラ・マル・ド・ボァ」のきっぷは、乗車1ヶ月前の午前10時から買うことができます。販売場所は、全国の主要なみどりの窓口や旅行会社。全席グリーン指定なので、乗車券のほか普通列車の指定席グリーン券も必要です。

自転車を載せたい場合は、別途予約が必要です。愛車で瀬戸内旅行を楽しみたい場合は、忘れずにこちらも予約しておきましょう。

瀬戸内エリアに旅行の際は、乗車してみるとよさそう!

瀬戸内エリアは、瀬戸内海などの絶景が楽しめるだけでなく、瀬戸内国際芸術祭などのアート、海の幸を中心にしたグルメが楽しめる、旅行先としてもぴったりのエリアです。

今回、「ラ・マル・ド・ボァ」を見学して、この列車はそんな瀬戸内エリアを旅するのにぴったりの列車ではないかと感じました。ぜひ、瀬戸内エリアに行くときにはこの列車に乗車するプランを立てたいと思っています。

鉄道好きな人はもちろん、自転車好きな人にもおすすめです!

 

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